人を知る

戦略的な生産・出荷計画で世界中からのオーダーに対応

私は横浜本社の海外生産統括部で、海外の生産拠点における生産管理や出荷管理を行っています。中国の東莞市にあるEMSベンダーのイメージスキャナー製品を担当しており、世界中の販社から集まるオーダーをベースに生産計画や出荷計画を決定しています。
製品を納期通りに提供できない場合は、何十億円にものぼる販売損失のリスクがあるため大きな責任を伴いますが、拠点からの購入予定の把握、生産計画、製造日程、出荷計画などをすべて任され、あらゆるリスクを考慮しながら計画を戦略的に立案・調整できるのでやりがいを感じています。例えば、アメリカに向かう船は月に2回しかないので、出荷のタイミングを逃さないよう優先的な対応が必要です。注文に生産が追いつかない場合は、営業担当者と優先順位を話し合って他の販社から製品を回してもらうこともあります。どんなときでも優先順位を考えて全体の利益につながるような判断ができるよう心がけています。
また、仕事を始めた頃は、達成率だけが評価されると思いプレッシャーを感じていましたが、本当に評価されるのはそこに至るまでのプロセスだと気がついてからは、より広い視野で仕事に取り組めるようになりました。

課題を可視化・共有することが問題解決の第一歩

これまでの出来事で最も印象に残っているのはコロナ禍での対応です。工場や港のロックダウン等により、製品の供給が非常に不安定になりました。中国は特に制限が厳しくて、予定どおりにトラックが稼働しない、港で働く人が出社できないなど、予想のつかない事態の連続でした。世界的な半導体不足の影響によって部品の調達も難しく、生産計画も出荷計画もまったく見通しの立たない状況になって驚きと焦りを感じました。
状況を乗り越えるためにやったことは、とにかく情報を集めて共有することです。日々、関係者と集まって課題の可視化や対策の実施、解決までの進捗確認を行いました。部品の仕入先であるサプライヤーやベンダーなど、社外の方たちとも協力体制を構築し、毎日オンラインで会議を開いて課題の共有、対策の立案を行いました。
最終的に出荷できなかった製品もありましたが、困難を乗り越えて今もビジネスは続いていますし、部品問題や出荷問題を最小限のダメージで乗り切れたと自負しています。問題を可視化して状況を共有するための資料を作成して運用したことが特に効果的でした。この大きな経験を今後のリスク対策に活かしていきたいと思います。

助け合い、高め合える、フレンドリー&ポジティブな環境

私はドイツの大学で日本語を学び、大学卒業後は日本に住んで世界とつながる仕事がしたいと考えていました。大学の夏休みに3ヶ月間日本に滞在し、日本の企業や海外企業の日本支社を訪問した中で、特に魅力を感じた企業がPFUでした。そこまで大きな会社ではないのに独自の優れた技術を持っていて、世界中の人たちが使う製品を次々と生み出しているところに将来性を感じました。面接時のフレンドリーな対応も好印象でした。その印象は入社後も変わらず、お互いにサポートし合える関係性や、どんな問題にもポジティブに取り組む職場の雰囲気をとても心地よく感じています。
私が仕事をする上で大切にしているのは、誰もがいつでも自由に発言できる空気を作ることと、お互いに「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることです。現在はチームリーダーとしてメンバーをサポートする立場でもあるので、自分だけでなくチームのメンバー全員のモチベーションを高められるようになりたいです。
働きやすさという点においてもPFUはとても恵まれた環境だと思います。短時間勤務や在宅勤務の制度があり、私自身、少し前に家庭の事情で例外的にドイツからの在宅勤務を利用させてもらいました。制度が整っているだけでなく、社員一人ひとりに寄り添ってサポートしてくれる、とてもあたたかな会社です。

就職活動中の方へのメッセージ

人生一度きりなので好きなことを仕事にしてください。PFUには、社員のアイデアを積極的に拾い上げて実現するなど、がんばる人を後押ししてくれる制度と文化が根付いています。がんばればがんばるほど会社は応援してくれるので、大きなやりがいが感じられると思います。オフィスのあるみなとみらいは、とてもきれいな街です。すぐ近くに海があり、昼休みには少し足を伸ばして日本丸メモリアルパークでランチを食べることもできます。好きな街で、好きな仕事をできることが、とても幸せだと思います。

ユリウスの
これまでのキャリア

1 年目 イメージスキャナー製品のデータ集計と分析を担当
11拠点の海外販社から隔週で送られてくるスキャナーの購入見込みなどの情報を1つにまとめる作業を担当。その中で、業務内容を理解したり表計算ソフトのスキルを身につけたりしました。
2~3 年目 ITシステムを利用して業務プロセスの効率化に挑戦
受注の証跡管理プロセスの効率化や商談状況のレポート発行の改善を行いました。レポート発行ではツールのレポーティング機能を利用し、わかりやすくまとめ定期的に発行。商談状況の見える化につながりました。
4 年目 海外生産統括部で中南米拠点のオペレーション窓口を担当
これまでの業務に加え、中南米拠点のオペレーション窓口の業務を担当。受注処理、インボイス発行、商談管理、販社の購入見込み状況等の確認を行いました。
5~6 年目 生産管理部の手配チームへ異動
生産手配と出荷管理業務のスキルを取得したいという想いから手配チームに異動。責任は重いですが、計画の立案にやりがいを感じています。
7 年目~現在 手配チーム内のリーダーとして取り組む
チームリーダーとして前向きな雰囲気づくりと速やかな課題解決に取り組んでいます。良いことを共有するハイライト共有会を定期的に実施するなどし、メンバーのモチベーションアップ、自由に意見を出し合える雰囲気づくりに努めています。