人を知る

思い描いたイメージが形になった瞬間に感動

学生時代は機械科で機械工学など技術系全般を幅広く学びました。就職先にPFUを選んだ理由は、単一の”部品”開発ではなく、あらゆる分野・技術が結集した”製品”の開発をしてみたいと思ったからです。PFUはイメージスキャナーや組込みコンピュータなど事業の幅が広く、その一つひとつにさまざまな技術が盛り込まれているので、多くの価値をお客様に提供できる会社だと思いました。当時はまだやりたいことが曖昧でこれから見つけていきたいと考えていたので、多彩な技術が結集しているところに就職先としての魅力を感じました。
これまでに携わった仕事の中で最も印象深いのは、昨年発売された新製品A4コンパクトスキャナー 「fi-8040」のカバー部分の設計を担当したことです。生産ラインを立ち上げるために海外のスキャナー製造工場に足を運んだのですが、自分が設計したものが目の前で思い描いていた通りの形になって出てきた瞬間にとても感動しました。また、生産ラインを自分の目で確認できたことは、製造中にミスやバラツキが発生しにくい設計を考えるきっかけにもなりました。エンドユーザーの使い心地だけでなく、製造現場での作りやすさを考慮することも重要だと気付きとても有意義な経験になりました。

意図や思想を盛り込める設計の自由度がやりがいに

現在はスキャナーの新製品の開発業務を担当しています。主に用紙搬送分野の開発を担当しているため、紙の搬送によって発生する騒音を低減する方法や搬送に必要な電力の削減方法(省エネ設計)を日々考えています。いろいろな課題をクリアして自分の関わったプロジェクトが成功したときの達成感は大きく、自信にもつながります。
PFUの設計は自由度が高く、各自が考えて意図や思想を盛り込める方針です。盛り込む機能や目指す外観などゴールは決まっているけれど、それをどのように実現するかは各自で考えて提案することができます。技術者として学びが多く、経験を積むチャンスが無数にあるとてもおもしろい仕事だと思います。
自由度が高い分、実力以上の壁に直面することもあります。これまでも難しい課題がいくつもありましたが、どれも先輩のアドバイスを受けながら自分なりに工夫をして乗り越えることができました。一つひとつの課題と向き合いながら成長し、そこから高い技術力とそれを活かすことのできる経験値や応用力を吸収していきたいと思っています。最終的には誰も持っていないような製品設計スキルを身に着けて、社会と会社に貢献できるような人材になりたいです。

人と向き合い、協力し、唯一無二の製品を開発したい

私は仕事をする上で、常にポジティブでいることを心掛けています。ミスをしてしまったときは、同じ失敗を繰り返さない仕組みをしっかりと考えた上で気持ちを切り替えるようにしています。当社は休暇制度が充実していて、オンとオフの切り替えをしっかりできるところがとても気に入っています。オフの日には釣りやスノーボードを楽しみ、気持ちをリフレッシュしています。
また、「会社は人だ」という言葉をドラマで聞いた覚えがあるのですが、実際に仕事をしてみて、人と向き合い協力すること無しにモノづくりは成立しないということを強く感じています。当社は仲間と一緒にモノを作る上で最高の環境だと思います。先輩や上司に何でも相談でき、タスク管理や進捗状況の見える化も徹底されているので一人で仕事を抱え込む心配がありません。どんな課題もワンチームで乗り越える風土が根付いています。

就職活動中の方へのメッセージ

就職活動中は「どんなものを作りたいか?」ということを重視していましたが、「どうやってものを作りたいか?」も重要な要素だと入社してから気づきました。仲間と一緒にものづくりをしたい、チームで団結して達成感を味わいたいという人は大歓迎。スキャナーを作りたい人もそうじゃない人も当社ならきっとおもしろい仕事ができると思います!

谷 健吾の
これまでのキャリア

1 年目 イメージスキャナーの基礎を学ぶ
自社製品の分解、競合機の理解をとおしてスキャナーの基礎的な知識を身につけます。
2~3 年目 既存製品のアップデートや障害対応を担当
既存スキャナーにレシートをスキャンするためのアタッチメントを付けるなどの機能拡張を行ったり、障害の原因を特定して改善したりする業務を担当しました。
3年目頃から簡単な開発設計や障害調査を任せてもらいました。
4~5 年目 新機種の開発チームでスキャナー評価に注力
新機種の開発で紙の搬送・排出の分野を1つ任せてもらいました。紙の搬送という基本的な部分なので、この経験をとおしてスキャナーのより専門的な知識を身につけることができました。
6 年目 業務用イメージスキャナーの設計と海外での製造立ち上げに従事
これまでの経験とスキルをもとに設計を担当しました。海外での製造立ち上げに携わり、製造工場と部品メーカーを訪問。現場視点での「製造ミスしない設計」についての気づきを得られました。
7 年目~現在 新機種の開発チームで用紙搬送分野の設計・評価を担当
紙の搬送によって発生する騒音の低減や搬送に必要な電力の削減(省エネ設計)に携わっています。今後はスキャナーの心臓部ともいえる紙が流れる一連の動作に関する知識を身につけ設計できるように取り組んでいきたいと思います。