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クラウド型キャプチャーサービスが、製造業の新商品開発につながる情報管理を後押し

自動車や電子機器、医療・食品など幅広い分野で使用される樹脂製品を手がけられているP社様。材料仕入れの際にサプライヤーから納入される「検査成績書」の情報を品質管理システムにエントリーしており、精度の高いOCR技術を求めていらっしゃいました。



お客様の課題

既に定型帳票OCRを導入済みだが効率化が進まず

P社様の品質管理部門では、「検査成績書」に記述されている情報のうち、品名やロット番号をトレーサービリティに利用されています。加えて、サプライヤーへの納入仕様書と実際の納入時における検査成績書との突合業務のため、検査結果のデータを品質管理システムに入力しています。
その業務を効率化するために、取引量の多いサプライヤーからの検査成績書を定型帳票OCRにて読み取りを実施することで自動入力をしていました。しかし、数多く存在するサプライヤー各社ごとにフォーマットは異なり、定型帳票OCRではその全てに対応することができず、月に約1,000通届く「検査成績書」のうち、約半数以上は手入力をされている状態で、データ入力の効率化が課題でした。

PFUのご提案・取組

フォーマットに依存しないOCRが可能なクラウド型キャプチャーサービス PSCS(PFU Smart Capture Service)をご提供PFU Smart Capture Service

01 AIによる準定型帳票OCR技術を提供

P社様では既存の定型帳票OCRとの併用をお考えでした。そこで、PSCSでは準定型帳票OCRに特化。「品名」や「ロット番号」など登録した項目名をAIが自動判別。その周りにあるはずの項目内容を、読み取りエリアを調整することで抽出する汎用帳票OCRエンジンにより、フォーマットに依存しないOCRを可能とします。

02 新たな環境を用意することなく導入・運用が可能

既に定型帳票OCRを導入されているP社様にとって、自社に新たな環境を用意することなく手軽に導入・運用が可能なクラウド型キャプチャーサービスのPSCSは最適と考えました。また、トライアルサービスで効果を実感した上でスタートできること、さらに、導入後の適用業務・利用規模の拡大も容易に対応できます。

03 導入後も最適な運用サービスを用意

運用後にOCRができないフォーマットも追加チューニングする運用サービスを提供し、安心して活用できます。


導入のポイント

帳票チューニングセンターによるプロのチューニング

さまざまなフォーマットの帳票を読み取る際には、準定型帳票OCRのチューニング(帳票定義)が大きな鍵を握ります。そこでPFUの帳票チューニングセンターで、検査成績書の汎用帳票定義を早期にご提供しました。例えば、AIに判別させる用語登録では「ロット」だけでも約20種類ものバリエーションを用意。また、検査成績書の罫線有無によって読み取り位置を調整。このようにして認識率を95%へ高め、導入の決め手になりました。


クラウドサービスによるスピーディな導入を実現

トライアル環境の提供により、高い認識率を体感いただき、初日打合せからわずか3ヶ月のスピードで本格稼働につながりました。


さまざまなご要望にお応えできる柔軟なプラン体系

P社様では運用環境とは別に、新たなフォーマットのトライアルや検証のための環境が欲しいというご要望がございました。この点に関しても、PSCSの柔軟なプラン体系によりお客様のご要望にお応えすることができました。

導入効果

既存のOCRで読み込めなかった検査成績書は手入力されていましたが、その後に確認・補正の業務も存在していました。それらの業務がトータルで1/2程度に圧縮。この成果に満足いただき、国内の他工場への横展開をすることが決定しました。また、OCR+RPAによる購買システムへのエントリー作業の自動化といった購買部門への導入の相談も受けており、全社のOCR基盤としてさらなる展開の検討も始まっています。


お客様概要

業種 製造業
従業員数 約5,000名
対象部門 品質管理部門


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