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[PRESS RELEASE]

2018年4月11日
株式会社PFU

紙文書からのデータ抽出をAIによって自動化するクラウド型キャプチャーサービス
「PFU Smart Capture Service」を販売開始

株式会社PFU(代表取締役社長:半田 清、横浜本社:横浜市西区、以下PFU)は、業務で発生する様々な紙文書や帳票を自動的に仕分けて必要な情報を抽出する機能をクラウドサービス「PFU Smart Capture Service」(PFUスマートキャプチャーサービス)として商品化し本日より販売開始します。

本サービスはRPA(Robotic Process Automation)と連動して処理することも可能であり、お客様の業務生産性向上にも寄与します。

今回、PFUの強みである世界シェアNo.1(注1)のイメージスキャナやドキュメントのデジタル化・OCR(注2)技術をベースにサービス商品化したもので、PFUの働き方改革を実現するサービス商品体系「PFU Enterprise Smart」(注3)の中核サービスとして提供します。


背景

近年、各企業や官公庁などでは、少子高齢化の進展による労働人口の減少といった環境変化を背景に、これまでのコスト削減にとどまらない競争力強化の為の人財活性化策として、労働生産性向上を促進させるための働き方改革が求められております。このため各企業では、柔軟な働き方改革への取り組みとして、テレワークやRPAなどICTの活用が注目されています。

しかし、実際には情報が紙文書のままでデジタル化できていないため、RPA利用等において有効に活用できない問題に直面しています。特に仕入・発注・調達・販売等の直接系業務や、経理・会計、人事・給与等の間接系業務では、大量・多種の紙文書を人手で業務システムへ入力処理しなければならず、生産性の向上を阻害しています。既にPFUではICTによる働き方改革のためのサービスを「PFU Enterprise Smart」としてサービス商品体系化しており、その中核サービスとして紙文書のデータ抽出を自動化する機能をクラウドサービス化し、「PFU Smart Capture Service」(以下PSCS)として提供を開始します。


「PSCS」のサービス商品内容

「PSCS」は、今回新たに開発した「PFU AI Capture Platform」(注4)と言うクラウド上に構築するキャプチャー処理向けのプラットフォームをベースとして、導入サービス、キャプチャー処理、運用サービス等を提供いたします。
本サービスは、レディメイド型のサービスとしてクラウド上から提供されるため、トライアルで利用したいお客様には実際の導入効果の確認が可能になるほか、利用量に応じた価格体系としているため、紙文書を扱う入力業務の効率化を短期間・低コストで導入できます。さらにRPAサービス連携等により、さらなる作業の効率化・生産性向上が期待できます。

商品体系は「基本サービス」、「インテグレーションサービス」、「運用オプションサービス」で構成されます。


サービス商品体系

  1. 基本サービス
    ドキュメント取り込みから画像処理、帳票識別仕訳、OCR処理、結果確認・修正・データ連携まで一連作業を行うクラウドサービス
    • 読み取り処理枚数に応じた「プラン」(定額年額)
    • 基本セットの枚数を超えた場合の「追加パック」(3,000枚ごと)
    • 事前検証用として「トライアルサービス」(無償、1か月1,000枚まで)

  2. インテグレーションサービス
    稼働までの導入支援をするサービス(初期費として環境設定、運用設定を行う必須サービス)

  3. 運用オプションサービス
    OCR読取を前提とした帳票のデザイン・チューニング支援
    専用サポート窓口、運用レポート

「PSCS」はパブリッククラウドを使用したサービスですが、お客様のご要件に応じてプライベートクラウド、オンプレミス環境でも同様のサービス機能を個別構築し、ご提供することも可能です。


サービス構成図



<サービス組み合わせ利用例>
支払請求業務(経理部門):

事務センターで請求書(紙)をスキャン。
「PSCS」にアップロード。
「PSCS」ではキャプチャー(OCR)処理して必要箇所をデータ化。
事務センター側から確認修正後、データを出力。
出力データをダウンロード。
データはRPAを利用してお客様業務システムに自動でデータ入力し、支払処理を実施。
さらに、イメージファイリングサービスを追加することで、請求書イメージ(PDF)をお客様業務システムから直接参照することも可能。
事務センターで請求書(紙)をスキャン。
「PSCS」にアップロード。
「PSCS」ではキャプチャー(OCR)処理して必要箇所をデータ化。
事務センター側から確認修正後、データを出力。
出力データをダウンロード。
データはRPAを利用してお客様業務システムに自動でデータ入力し、支払処理を実施。
さらに、イメージファイリングサービスを追加することで、請求書イメージ(PDF)をお客様業務システムから直接参照することも可能。



エンドースメント

富士通株式会社  執行役員常務 デジタルサービス副部門長  小田 成

富士通は、社会やお客様を支える最先端・高信頼技術を提供してまいりました。お客様のワークスタイル変革に対し、これまでのVDIを活用したテレワーク、グローバルコミュニケーション基盤に加え、注力分野としてAI・RPAを活用した生産性向上について富士通社内実践を行い、その実践効果をソリューションとしてお客様に提供しております。このたびクラウド型キャプチャーサービスを提供することにより、お客様のさらなる業務変革や働き方改革へ貢献していきます。


ABBYY Executive Vice President of ABBYY Global Account  Dean Tang

PFUとABBYYの両社技術により、ドキュメントキャプチャー分野での先進のクラウド型サービスが提供されることを大変嬉しく思います。本サービスは企業のドキュメントに係る業務処理を劇的に変え、生産性向上に貢献するものと確信しています。今後もPFUと共にお客様のニーズにきめ細かく応えられるサービスを継続して提供してまいります。


<ABBYY株式会社について>

ABBYY は情報を有効活用するテクノロジーとソリューションを提供する業界をリードするグローバルプロバイダーです。 同社は情報のライフサイクル全般を統合するコンテンツキャプチャーおよび革新的な言語ベースのテクノロジーのスタンダードを確立します。 ABBYY ソリューションは業務プロセスの最適化、リスクの緩和、意思決定の迅速化、収益の拡大等を目的としています。 ABBYY テクノロジーは大規模の国際的企業や政府組織、ならびに中小企業や個人のお客様にも使用され、ライセンス供与されています。 同社はオーストラリア、カナダ、キプロス、フランス、ドイツ、日本、ロシア、スペイン、台湾、UAE、英国、ウクライナ、米国の各国に拠点があります。

ABBYY株式会社公開サイト


提供時期/販売価格

5月よりサービス提供を開始します。本サービス商品は富士通及びPFUより提供いたします。
<年間4万枚の処理を前提としたPSCSの概算費用はおよそ100万円/年>

※別途、利用開始時にインテグレーションサービス(初期費)が必要となります。


販売目標

今後累計3年間で、関連するサービス含めて60億円の販売を目指します。


展示会

上記の新製品は以下の展示会でご覧いただけます。この機会に是非ご来場いただき、実際に製品をご覧ください。

名称 富士通フォーラム2018
期日 2018年5月17日(木曜日)~18日(金曜日) 8時~19時
会場 東京国際フォーラム(有楽町)

名称 PFU IT Fair 2018
期日 2018年 6日 8日(金曜日) 10時~17時 2018年 7月 6日(金曜日) 10時~17時
会場 ホテル雅叙園東京
(東京会場)
ホテル阪急インターナショナル
(大阪会場)

商標について

  • ABBYY、ABBYYロゴは ABBYY Software Ltd.の登録商標または商標です。
  • その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • (注1)ドキュメントスキャナを対象とする。日本・北米はKEYPOINT INTELLIGENCE社(InfoTrends) (2015年実績)。
    ドキュメントスキャナ集計よりMobile/Microを除く6セグメントの合計マーケットシェア (主に8ppm以上のドキュメントスキャナ全体)。欧州はInfoSource社の集計に基づき、西欧地区(トルコとギリシャを含む)におけるシェアをPFUグループにて推計。(15ppm以上かつ$500以上のドキュメントスキャナ)
  • (注2)OCR(Optical Character Recognition):光学式文字認識
  • (注3)「PFU Enterprise Smart」は、PFUの現場の働き方改革向けサービス商品体系としてドキュメントイメージング、テレワークなど8つのサービスで構成されます。「PSCS」はその中核サービスとして提供します。



  • (注4)「PFU AI Capture Platform」は大量のドキュメント処理の問題であった人手による分類・データエントリ・目視確認をAI技術(ルール定義・機械学習・ディープラーニング)を活用しながら自動処理を行う先進的なキャプチャープラットフォームです。帳票の種類に応じた最適なOCRエンジンを使い分けるハイブリッド型のOCR技術(特許出願中)により認識率の向上を図っています。本プラットフォームはPFUの長年培った画像補正技術、OCR技術、クラウドインテグレーション技術に加え、ABBYY社のインテリジェントキャプチャー技術を組み合わせて、ドキュメント取り込みから画像処理、帳票識別仕訳、OCR処理、結果確認・修正・データ連携まで一連作業を行います。




関連リンク


以上


お客様お問い合わせ先

株式会社PFU

働き方改革ビジネス統括部

E-mail:pscs-g@pfu.fujitsu.com

報道関係者お問い合わせ先

株式会社PFU

経営戦略室 パブリックリレーション部

電話:045-305-6001

E-mail:pr@pfu.fujitsu.com



※プレスリリースに掲載されている製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。