2016年1月27日
株式会社PFU
[PRESS RELEASE]
未知の脅威にも対応する「標的型サイバー攻撃対策支援サービス」の提供開始
~ 高度化する標的型サイバー攻撃の早期検知・分析・対策支援までを提供 ~
株式会社PFU(社長:長谷川 清、横浜本社:横浜市西区)は、ネットワークセキュリティを強化する新サービス「標的型サイバー攻撃対策支援サービス」を本日より提供開始します。
攻撃者の行動に着目した当社独自の革新的な標的型サイバー攻撃検知技術「Malicious Intrusion Process Scan」(注1)を活用したセキュリティ脅威の監視や、専任エンジニアによる高度なインシデント対応、高度分析に基づいた改善立案などを行うサービスです。
お客様は本サービスにより、セキュリティ運用の負担を大幅に軽減できるとともに、専門スキル不足の解消と脅威の発見から対処までの時間を大幅に短縮することが可能です。
背景
昨今、標的型サイバー攻撃を起因とした情報漏えい事件が多発しています。標的型サイバー攻撃の手口は日々高度化・巧妙化しており、一定のセキュリティ対策を実施していても、それらの対策をすり抜けられて被害を受けています。また、発覚した事件のほとんどが外部からの通報によるものであり、攻撃されていることさえ気づけていないのが実態です。
こうした現状を踏まえ、標的型サイバー攻撃への対策として、内部への侵入を早期に検知する仕組みと検知した脅威を分析し、迅速に対処するための運用体制の整備が求められています。
しかしながら、システムが検出した脅威を迅速かつ正確に分析するためには、脅威に関する高度な知見や専門スキルを持った人材が必要であり、こうしたセキュリティ技術者が不足していることが課題となっています。また、時間とコストの両面から、専任の運用体制の構築が難しくなっています。
本サービスについて
PFUが提供する「標的型サイバー攻撃対策支援サービス」は、標的型サイバー攻撃を早期に検知するとともに、日々のセキュリティ運用負担を軽減するために、専門の知識を持ったエンジニアが24時間365日監視を行うセキュリティ運用サービスです。
【サービス提供イメージ】
本サービスは、ネットワークセキュリティ製品iNetSecシリーズとともに、広くお客様へ最適なサイバー攻撃対策をご提供します。
本サービスの特長
1. 独自技術による高い攻撃検知能力
当社独自の標的型サイバー攻撃検知技術「Malicious Intrusion Process Scan」を搭載したセンサーを導入することで、従来のセキュリティ対策をすり抜ける標的型サイバー攻撃もリアルタイムに検知し、情報漏えいのリスクを低減します。
標的型サイバー攻撃の通信は、通常の業務通信を装っており、従来のセキュリティ対策だけでは検知・防御が困難になってきています。本技術は、内部侵入における攻撃者の行動プロセスに着目した「攻撃者行動遷移モデル」を活用し、侵入直後からの攻撃行動の流れを照合することで、高い検知精度を実現しています。
2. SOCによる24時間365日のセキュリティ監視体制
当社のエンジニアがお客様に代わり、24時間365日体制で監視することで、セキュリティの運用コストを大幅に削減します。
専任のエンジニアが、センサーが検知したインシデントをリアルタイムで分析し、対処の重要度を判断します。早急に対処が必要な場合は、攻撃による影響範囲や具体的な対処方法までをお伝えすることにより、迅速に対処することができます。
3. 高度分析による未知の脅威への対応
マルウェア解析やデジタルフォレンジック分析を行う環境を備え、発生したインシデントの分析やマルウェアの解析、複数の脅威情報の活用により、新たな攻撃手法を発見・分析することで、根本的な問題解決や対処方法の決定を支援します。お客様は社内の専門技術者が不足している場合でも高度なセキュリティ対策が可能になります。
当社独自の高度分析施設は、セキュリティに関する情報をグローバル規模で集約し分析する『FUJITSU Advanced Artifact Analysis Laboratory(略称、エーキューブラボ)』として、富士通株式会社(注2)と共同で、2015年11月18日に新設しました。
商品体系
標的型サイバー攻撃対策支援サービス |
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設計導入サービス |
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標準運用サービス |
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個別提供サービス(オプション) |
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今後、全国120拠点の保守網を利用した、オンサイトによるマルウェア感染端末の復旧支援など、様々な支援サービスの提供を予定しております。
販売価格
監視対象1,000台あたり月額900,000円(税別)~
- ※初期費用は別途必要です。
- ※Malicious Intrusion Process Scanセンサー1台のご利用料を含みます。
販売目標
今後3年間で30億円の売上を目指します。
今後
安心・安全なネットワーク環境の実現を目指すiNetSecは、巧妙化するサイバー攻撃の脅威に対し、未知なる攻撃の検知、被害の未然防止、有事の際の対処支援までを見据えた新たなコンセプトで製品・サービスを提供していきます。
また、これまで通り、iNetSecシリーズご利用のお客様には更なる安心・安全を追及した付加価値を創出していきます。その第一弾として、2016年6月にiNetSecシリーズと連携した「マルウェア感染端末 自動遮断ソリューション」の提供を予定しております。
関連リンク
- https://www.pfu.fujitsu.com/inetsec/services/pmss/(「標的型サイバー攻撃対策支援サービス」ホームページ)
- https://www.pfu.fujitsu.com/inetsec/(「iNetSec」ホームページ)
商標について
- iNetSecはPFUの登録商標です。
- その他、本文中の会社名・商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
- (注1)攻撃者の行動プロセスから標的型サイバー攻撃を検知する新技術。
プレスリリース:https://www.pfu.fujitsu.com/news/2015/new151028.html - (注2)富士通株式会社:
本社 東京都港区、代表取締役社長 田中達也
以上
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