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人・コミュニケーション

お客様がいるその場所に、新しい価値を届けたい!
~エッジ技術で新分野へと漕ぎ出す~

PFUは、新たなビジョン『お客様の現場に価値を提供するエッジソリューションパートナー』の実現に向けて活動を活発化している。

オフィス、工場、データセンター、店舗や個人宅など、お客様がICTを利用する様々な場所に、新しい価値を届けたい!――沸き立つ思いを形にするべく、新規事業の創出に向けて始動した「旋風プロジェクト」。メンバーはPFUグループの全社員を対象に募集。自らの意思で参加を希望したメンバーが、その多様なキャリアとスキルを掛け合わせ、新しい価値を実現するアイデアの創出に挑んだ。

ロゴ入りプロジェクトTシャツ
(ロゴは有志がデザインしたもの)

旋風を巻き起こす~思いと熱量を軸に、組織の壁を越えて~

PFUが2019年12月から3か月間にわたって実施した、全社による新規事業創出プロジェクト―「旋風プロジェクト」―は、PFUグループ全社員を対象に、国内だけでなく海外からもメンバーを募集。「挑戦したい」という意思があれば、誰でも応募可能とした。

募集開始から1週間が過ぎても応募はわずか1名という状況に、事務局では「PFUを変えたいという思いが伝わらなかったのでは」、「会社への失望感が蔓延しているのだろうか」との不安がつのったという。

しかし、締め切り当日。事務局には当初の定員をはるかに超える希望者が集まっていた。

書類選考のエントリーシートで「参加にかける思い」や「自身の得意なこと」をアピールした多数の応募者の中から、「熱い思い」を軸に24名が選ばれた。

「10年後のPFUの柱になるビジネス」に高鳴る鼓動

参加メンバーのひとりに、知的財産権部所属の櫻井玲子さんがいる。PFUのビジネス創出に関わることに、気持ちが奮い立ったという。

これまでは事業の特許権利化などでPFUの事業を支えてきた。「アイデアの権利化を知財の観点でアドバイスし、より強い権利化を目指すことでプロジェクトに貢献したい」とアピールし、メンバーに選ばれた。

――もともと「新規事業の創出」に興味があり、ぜひやってみたい!という気持ちがあったそうですね。
櫻井はい。ただ、所属している知財部門は自ら何かを作る部署ではなく、皆さんをサポートする側なので、普段の業務の中では、自分がビジネスの創出に携わることはできないのかな、と諦めの気持ちがありました。それが今回は全社横断での募集ということで、案内を見た瞬間に「応募しよう!」と思いました。応募の前にあった説明会では、もう参加するつもりでいて。私を落として誰が受かるの?っていう勢いでした(笑)。

――「これは研修じゃない、新規ビジネス創出に向けたミッションだ」と聞いて、どう感じましたか?
櫻井会社の新規事業創出に向けた本気度というか、熱い思いを感じました。エッジソリューションパートナーのビジョンを掲げてやっていくんだ、と。背筋が伸びましたね。

10年後のPFUの柱になるビジネスを創出する――自分自身がそこに関わるのだと思うと、胸が高鳴るのを感じたという。

「現場の声」を聴くことで、チームがひとつになった。

旋風プロジェクトでは、自ら取り組みたいテーマをベースに7つのチームに分かれて活動した。

櫻井さんがリーダーを務めたチーム「安Chain」は、「食の安全」がテーマだ。

最初はなかなか団結できないチームだったという。

メンバー3名に共通するのは、取り組みたいテーマが「食の安全」であるということだけ。

それぞれに自分のやりたいことがあり、実現したいアイデアも三者三様だったことから、ワークショップでは議論が沸騰し、衝突することも。互いに譲らないまま議論が進まなくなり、ファシリテータの力を借りることもしばしばだった。

――そんな主張の強い3人が、最終的にどのようにしてひとつの方向へとまとまっていったのでしょうか?
櫻井やっぱり外に出て行って「現場の声」を聴くと、私たちが考えていたことを越えた部分に本当の課題があるんだな、っていうのを実感したんです。このフィールドワークから気づいた部分が大きいですね。方向性が決まってからは、ぶつかることもなくなり、お互いにいろんな意見を出し合って進めていけました。

――旋風プロジェクトで得たものは何でしょうか?
櫻井「仲間」ですね、やっぱり。同じような思いを持っている、熱い人たちに出会えたっていうのが一番大きいです。それは同じチームのメンバーだけでなく、旋風プロジェクトのメンバー全員に対して、そう思います。

「アイデアはありません。でも、熱い思いを持っている人の助けになりたい。」

建設現場における事故防止のアイデアを提案し、チームで検討してきた山田良太さん。旋風プロジェクトに応募した時点では、特にこれといったアイデアがあったわけではなかったという。

全社横断でのメンバー募集の案内に「面白そうだ。参加できたらいいな」と感じた一方、「アイデアを持ち寄って誰のアイデアがいいんだ?を競い合うのだろう」と想像した。

少し考えてみて、何か面白いアイデアが浮かんだら応募しよう―そう思っているうちに時が過ぎ、気づけば締め切り当日。これといったアイデアは浮かばず、「やっぱり無理かな」。応募への気持ちが揺らぎ始めたとき、役員からのメールが流れてきた。「やりたいヤツは進んでやっていいんだぞ」。

あらためて募集要項を読み直し、エントリーシートを書いた。「自分のアイデアはありません。でも、これを作りたい!という熱い思いを持っている人がいれば、その助けになりたい。」

そうか、こうやってアイデアを出せばいいのか。

旋風プロジェクトでは、現在から2030年に向けてどんな事象が起こり得るかを議論し、未来のシナリオを描いた。

この未来洞察の過程で、山田さんの心に「実現したい未来のイメージ」が生まれる。

2030年、自動化・ロボット化がより進んでいるとしても、それが単純なものや費用対効果の高いものに限られるとしたら、複雑で技術が必要なところは、まだ人手に頼ることになるだろう。

危険な作業や仕事に従事する人がまだまだ残る中で、今までチームでやっていた作業を1人でこなすことになるかもしれない。

そういう仕事をする人たちの安全を守れるものを作ることが、2030年の世界で重要になってくるのではないだろうか。だとしたら、そんな現場で働く誰かの安全を守るための新規事業を考えたい。

「こんな未来を実現したい。誰か一緒にやりませんか」。

山田さんのアイデアに共感した仲間が集まり、建設現場における安全を考えるチーム「セーフティーズ」が結成された。

――はじめは「誰かのアイデアに協力したい」と応募したところから、「自分で実現したい」という思いへと変化したのは、なぜでしょう? 普段の自分と旋風プロジェクトでは何が違ったのだと思いますか?
山田それはやっぱりインプットとアウトプットへの意識の違いだと思います。旋風プロジェクトでは、いろんな情報をインプットしたあとに自分なりに整理して、未来がどうなるのか、その先にどういうものが必要とされるのか、というのをどんどん深く考えていきました。
いままではニュースなどでインプットしても、じゃあ自分がどうするか、までは考えなかったんです。
今回のように、インプットした情報で未来を洞察して、さらに「そのとき必要になるものは何だろう?」と考えていくことで、アイデアは出せるんだな、って実感しました。

――このアイデアは、スキャナーの次の柱になる新規事業になりそうですか?
山田そうしたいですし、そうしなければ、と思っています。
これまで、危機感はあっても、では自分が何をすればいいのか、何をしたいか、まで考えることができなかった。それが旋風プロジェクトを通して「新規事業の考え方、検討の仕方」を知り、「そうか、こういうふうに進めていけばいいのか」を実感しました。
この先、新規事業に向けて、きっといろんな障害にぶつかると思うんです。でもそれを挫折とか失敗、のようにネガティブに受け止める必要はないんだな、と。僕らの挑戦はそこで終わりじゃないし、たとえ1回でうまくいかなくても、そこからまた、さらに次のことを考えていけばいい。いまはそう思っています。

新分野へのチャレンジ、PFUは変わろうとしている。

旋風プロジェクトに参加したメンバーは、「いま会社全体で、変化しようという流れを感じている」という。

「新しいビジネスを考えるのは、特定の事業部、特定の人たち」ではない。所属部署も担当業務も関係ない。旋風プロジェクトでは、「思いがあれば誰でも応募してほしい、とにかくみんなで考えていこう」、「新しいことにチャレンジする」、「あきらめない」というメッセージが強く打ち出された。

「新規事業創出」は、たやすいことではない。急激な変化が起きている今、未来がどうなるかなんて誰も言い当てることはできない。ただ、ひとつ明らかなのは、常に考え、行動し、挑戦することの先にこそ未来がある、ということだ。

「PFUを変革したい」という、自身の熱い思いを原動力に、組織を越えて集まったメンバーが、未来を起点としてアイデアを練り上げてきた旋風プロジェクト。

事務局としてメンバーを見守ってきた、事業戦略室の石原は語る。

石原旋風プロジェクトがこれまでのプロジェクトと比べて特徴的だったのは、誰かに言われて参加したのではなく、自ら行動したいという思いを持ったメンバーで構成されたという点です。事務局では、ひとりひとりのその“思い”にどう本気で向き合うかという点を常に意識しながら推進してきました。これからもPFUの変革に向けて、いろいろな“思い”に向き合いながら、さまざまな取り組みを企画していきたいと考えています。

いまPFUは変わろうとしている。

社員が互いに力を合わせ、来るべき時代に求められる、揺るぎないビジネスの柱を築くために。