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入試「約2,000人×5教科」の採点時間が半分に!
スキャナーの画像精度とフォルダ自動仕分けが効果を発揮

大阪学園 大阪高等学校

学校法人 大阪学園 大阪高等学校

業種:文教

生徒数:1,775名(令和2年度)

課題:入試のデジタル採点を短期間で準備し実現する。

解決法:PFUの「ドキュメントスキャナー ICT教育支援プロジェクト」に応募しスキャナー(fiシリーズ・ScanSnap)を試用後、A3スキャナー(fiシリーズ)を導入してクラウド採点システムとともに活用。

効果:初年度にもかかわらずトラブルなしで入試のデジタル採点に成功。

英語科教諭
服部 恵さん

国語科・芸術科(書道)教諭
宮本 聡さん

知育・徳育・体育のバランスのとれた「全人教育」で知られ、各界に人材を送り出している大阪高等学校(大阪府大阪市東淀川区)では、このたび入試にデジタル採点を取り入れ、「約2,000人×5教科分」という大量の採点業務を大幅に効率化しました。急遽決まったデジタル化を実現させるべく、高速スキャナーやクラウド採点システムの導入など、入試の準備に奔走したお二人の先生に詳しいお話をうかがいました。

精度の高いスキャンが必須と判断してPFUのスキャナーを導入

スキャナーとクラウド採点システムの導入を検討された経緯をお聞かせください。

服部さん:2020年の6月頃に本校の理事会から、次の入試にはデジタル採点を導入してはどうか、ついては「Smarky」(株式会社Smarky)という採点システムがあるので調べて試してみてほしい、という話があったのが最初です。デジタルに抵抗がないということで私が担当することになり、のちに宮本先生に合流してもらいました。

服部さんと宮本さんは二人三脚で入試採点のデジタル化を担当しました。

服部さんと宮本さんは二人三脚で入試採点のデジタル化を担当しました。

服部さん:Smarkyはソフトではなくweb上で動くクラウド採点システムで、記述式の答案をスキャンした画像データへアップロードすると、問いごとに答えを切り出して並べてくれるというものです。同じ問いの答えを一気に採点できるので教員の負担が軽減され、採点の精度が上がります。

宮本さん:採点自体は人力ですが、並んだ答えに対してボタンを押すだけでマルやバツを付けることができ、あらかじめ配点を登録しておくので合計点を計算する必要がありません。アナログとデジタルを融合させた採点ツールといえます。

服部さん:通常の定期考査でSmarkyを使うと、英語の場合は1クラス2時間以上かかる採点が40~50分で終わります。webにアクセスするだけなので、たとえばテレワークで学校以外の場所から採点の続きを行うといった利用も可能です。

通常のテストでSmarkyを使うときの答案用紙の一例。解答欄を自由に作ることができるので、このように一部にマークシートの解答欄(別のソフトで読み取ります)を配置することも可能です。

通常のテストでSmarkyを使うときの答案用紙の一例。解答欄を自由に作ることができるので、このように一部にマークシートの解答欄(別のソフトで読み取ります)を配置することも可能です。

Smarkyを入試で利用するにあたってドキュメントスキャナーの導入が必要だったと伺いました。その理由はどこにあるのでしょうか。

宮本さん:本校には本格的なスキャナーがなく、マークシートのテストを採点するためのスキャンも複合機で行っていました。ただ、入試でSmarkyを使うとなると、スキャンの画質がどうしてもネックになってしまうのです。

服部さん:最大の問題はシャープペンシルの筆跡をスキャンしたときの「薄さ」です。学校の複合機は藁半紙に対応するため、紙の地の色を白く「飛ばす」設定になっているので、シャーペンの筆跡も飛んで薄くなってしまいます。そのため、入試に向けてスキャン専用機を試す必要があると思いました。そこに校長から、PFUの「ドキュメントスキャナー ICT教育支援プロジェクト」に応募してモニターになってはどうかという話があり、さっそく応募して2台のスキャナーを送ってもらいました。

シャープペンシルで書かれた答案の筆跡をいかに濃く読み取るかがデジタル採点導入のポイントでした。

シャープペンシルで書かれた答案の筆跡をいかに濃く読み取るかがデジタル採点導入のポイントでした。

画質がとても重要なポイントだったのですね。スキャンの結果はどうでしたか。

宮本さん:複合機とは比較にならないくらい、はっきりと濃く読み取れました。スキャンのスピードも圧倒的に速かったですね。

服部さん:実際に期末試験の答案を「fi-7160」でスキャンしてSmarkyで採点したらうまくいったので、A3機の導入に至りました。プロジェクトのモニターになったおかげで専用スキャナーの必要性を証明できました。

モニターで提供された「fi-7160」 

モニターで提供された「ScanSnap iX1500」

左:モニターで提供された「fi-7160」
右:モニターで提供された「ScanSnap iX1500」  

fiシリーズのフォルダ自動仕分け機能で最大の難所をクリアできた

入試に向けての準備の実際を教えてください

服部さん:スキャナーはA3機の「fi-7460」を3台購入しました。2台が実際の稼働用、1台は予備機です。また本校には古いPCしかなかったので、スキャナーとSmarkyにスムーズに対応できる新しいPCを2台、レンタルしました。

宮本さん:機器の購入に際してPCよりスキャナーを優先したのは、精度の高い読み取りこそが入試を成功させる鍵だったからです。

入試当日のセッティングを再現。2組の「fi-7460」とPCが答案のスキャンデータをSmarkyにアップする仕組みです。

入試当日のセッティングを再現。2組の「fi-7460」とPCが答案のスキャンデータをSmarkyにアップする仕組みです。

服部さん:人員の面では、従来は100名近い教員が総出で採点していたところ、今回は60~70名で行うことにし、そして事前に採点の練習と説明を行いました。
また、例年約2,000人が5教科を受験するので、答案をスキャンして切り出す作業に1教科あたり何分かかるか、所要時間を知っておくことが必須です。そこで私たち二人でテストした結果、1教科につき70分あればいけそうだということがわかりました。本年はコロナ禍の影響で5教科を2日間に分けて行うので、両日とも午後2時には採点をスタートできるだろうという予定が立ちました。

約2,000人×5教科ですから答案は約1万枚。仕分けと整理が大変だったのでは?

宮本さん:非常に有用だったのが、まとまった紙の表紙にバーコードを付けておけば自動でフォルダを作ってスキャンデータを保存してくれる、fiシリーズの機能です。これには本当に助けられました。

服部さん:受験会場では80班に分かれて試験をするので、答案も1教科につき80組がスキャンの現場に降りてきます。それも、まず56班が来て次に39班が来てというように、順番はバラバラです。このとき「これは何班の答案、こちらは何班の答案」と手作業でフォルダを作って保存していると、確認の上に確認を重ねる必要があるため大幅に時間を取ってしまいます。それが、答案の上にバーコードの表紙さえ重ねれば自動で確実にフォルダ分けしてくれのですから大助かりです。

宮本さん:答案が入れ代わることは許されませんから、いちばんストレスがかかる、まさに入試の“キモ”の部分といえます。この機能が備わっていると知ったときは本当にありがたかったですね。

「fi-7460」はA3までの紙をそのままスキャンできるだけではなく、自動でフォルダを作って保存する機能を備えています。

「fi-7460」はA3までの紙をそのままスキャンできるだけではなく、自動でフォルダを作って保存する機能を備えています。

入試当日の工程をまとめると、「集まった答案を班ごとにスキャン→PCの中に自動でフォルダ分け保存→フォルダごとにSmarkyにアップ→先生方が各自のPCを使ってSmarkyで採点」という流れですね。作業はスムーズに進みましたか。

服部さん:はい、シミュレーションより少し早く、両日とも午後2時前に採点がスタートできる状況が整い、午後4時には終わりました。

宮本さん:高スピードでのスキャンはありがたかったですね。細かい段取りには反省点もありますが、スキャナーに関するトラブルは全くありませんでした。

服部さん:内部を2回くらい掃除してシャーペンの粉と消しゴムの消しカスを取り除いたくらいですね。

「入試当日はものすごく緊張しました」と服部さん。努力は報われ、初のデジタル採点は見事に成功しました。

「入試当日はものすごく緊張しました」と服部さん。努力は報われ、初のデジタル採点は見事に成功しました。

デジタル化で採点作業が約半分、人員は2/3に。集計・分析も自動化

今回のデジタル採点で、どの程度の効率化が実現できましたか。

服部さん:従来の完全アナログ採点は、100人がかりでも計8時間を要していました。それが70人弱・計4時間でできたので、人員は2/3に減って時間は1/2に短縮されたということですね。さらに、アナログだと採点作業終了後、入試担当の教員が2,000人×5教科分の点数を教科ごとに手で入力するという作業もあったのですが、デジタル採点では点数もデータになっているので、その手間自体がなくなりました。

宮本さん:入試に限らず、通常の定期試験もデジタル採点にすることで、所要時間は少なくとも半分になります。

服部さん:さらに、デジタル採点にするとクラスの平均点、各学年の最高点・最低点、問題ごとの正答率といったデータがわかり、生徒への指導に活用できるという大きなメリットもあります。

宮本さん:そうした分析をしてくれるのがデジタルのよいところですよね。私のクラスでも「あなたはこの分野で点数を落としているから、復習しておくといいよ」といった指導をしています。

普段のテストや健康観察チェックシートの整理教材・校務資料の共有にも活用

入試以外でもスキャナーを活用される予定はあるのでしょうか?

服部さん:置き場所の関係でA3機はしばらくお休みですが、私は近々英語の試験をマークシート化して「fi-7160」でスキャンする予定です。さっそく職員室の自分のデスクに「fi-7160」をセットして、テスト終了後すぐに採点できるようにしています。

テストのマークシート採点に「fi-7160」を活用。

テストのマークシート採点に「fi-7160」を活用。

服部さん:また「ScanSnap iX1500」は現在、コロナ禍対応の健康観察チェックシートをスキャンするために保健室に置いてあります。シートは毎週約1,800枚ずつ増えていくので、確実な保存にはスキャンが必須です。

日常的な紙のスキャンに適した「ScanSnap iX1500」は、どんどん増えていく健康観察チェックシートの保存にもうってつけです。

日常的な紙のスキャンに適した「ScanSnap iX1500」は、どんどん増えていく健康観察チェックシートの保存にもうってつけです。

宮本先生はもともと個人で「ScanSnap iX500」をお使いだったとか。

宮本さん:はい、以前から仕事でも活用しています。たとえば職員会議などの書類をScanSnapで読み込んでおくと共有もしやすく便利ですし、教材のプリントもデータで生徒に渡すことができます。スキャンしたデータはiPadとの相性もよいので、プロジェクター投影など授業にも活用できます。アナログをデジタルに変換するスキャナーを使うことで、仕事の仕方が変わった実感がありますね。

宮本さんは個人所有の「ScanSnap iX500」を学校に置き、書類のスキャンや教材の作成などに役立てています。

宮本さんは個人所有の「ScanSnap iX500」を学校に置き、書類のスキャンや教材の作成などに役立てています。

先生のチャレンジを推奨するおおらかな校風がICT化を後押し

お二人は力を合わせて入試の採点デジタル化を実現されましたが、ICT化の分掌ではなく、自然発生的に担当されたという点がすごいと思います。

服部さん:もともと本校は非常におおらかで、ICT化も便利になるのならやっていこうという雰囲気です。教員同士の仲もよく、デジタルが得意な先生が苦手な先生をサポートしながら、臨機応変にICT化を進めています。今回の入試でも、可能な限り私たち二人で準備を整えて、先生方にはSmarkyでマルバツを付ける作業だけに注力してもらえるようにしました。

宮本さん:本校には、失敗してもいいから自分たちでやってみようというボトムアップの感覚があります。教員にはそれぞれの方法や個性があるので、画一的ではないおおらかな校風が結果的に幸いしているのだと思います。

今後も現場主体でのICT化にスキャナーがお役に立てれば幸いです。本日はありがとうございました。

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