働き方改革の取り組みとして、サテライトオフィスや在宅勤務など、「いつでも・どこでも働ける」テレワークが注目されています。
PFUはテレワークを実現する環境として仮想デスクトップ基盤(VDI：Virtual Desktop Infrastructure)を提供します。VDIとはパソコンを仮想化する仕組みで、パソコンで行う処理をサーバ上の仮想パソコンで実行し、端末画面に表示することで、端末側にプログラムやデータを置くことなく、安全に「いつでも・どこでも働ける」環境を実現します。
今回は、VDIならではの様々な課題に対応し、より安全に利用するためにセキュリティにも考慮したPFUが提供するソリューションについて、お客様事例を交えてご紹介します。
VDI構築・運用の大規模（数万人）対応
PFUは2010年からお客様向けにVDIの構築や運用支援のサービスを行っており、2017年には累計で10万人を超える構築実績に到達しました。
大規模（数万人規模）導入のお客様では、データセンター2拠点でのディザスタリカバリ（災害復旧）対応による可用性を考慮した基盤構築に加え、システム監視、申請受付、問い合わせ対応等の運用も含めて担当し、お客様の大規模デスクトップ環境、テレワーク環境を支えています。
VDI導入において課題となるのが、仮想デスクトップのマスタメンテナンスです。
マスタは部門ごとに利用するソフトウェアが異なるため、対象の部門数分を作成する必要があります。大規模のお客様では部門数が膨大となり、IT部門で全てのマスタをメンテナンスするのは大変な労力と手間がかかります。
この作業負荷を軽減するには、Windows Updateやアプリケーションの版数アップ等のメンテナンスを各部門に移管する運用が有効です。しかし、仮想デスクトップへマスタを展開する作業は管理統制上、各部門へ公開することができず、IT部門に残ってしまいます。
PFUでは、このような標準のVDI運用ではカバーできない課題にも対応し、マスタ展開作業の自動化環境を個別に構築することで、IT部門の作業負荷を大幅削減することに成功しました。
お客様の働き方改革を支える安心・安全のテレワーク環境
～セキュアVDIソリューション～
VDIを導入するだけで、システムのセキュリティを担保できると考えがちですが、これだけでは万全ではありません。PFUでは、高度なセキュリティ対策をVDIに追加し、仮想環境のセキュリティ対策も実現した「セキュアVDIソリューション」を2018年4月より提供しています。
端末側からVDIまでのインフラ環境を強化
PFUではVDIに関わるインフラ環境を強化する機能を提供しています。
- ウイルス対策：スキャンやパターン更新の同時実行で発生する高負荷をエージェントレスの構成により回避。感染時、対象の仮想デスクトップをネットワークから自動切り離し。
- インターネット接続：リバースプロキシ方式で安全な通信環境を提供。
- 二要素認証：インターネット経由での接続時にスマホアプリを利用して二要素で認証。
- 生体認証：手のひら静脈を利用したログイン認証。
さらなる高度セキュリティ対策
～標的型サイバー攻撃対策支援、緊急対応支援～
未知のサイバー攻撃にも対応する高度なセキュリティ対策をVDIに提供することで、VDIのセキュリティを更に強化しました。
- 標的型サイバー攻撃対策支援：標的型サイバー攻撃の検知、分析、対処を行うセキュリティ監視・運用サービスです。各仮想デスクトップ間の通信を含めたふるまい検知も行うことができます。
- 緊急対応支援：セキュリティインシデントの発生時、経験豊富なエキスパートによるデジタルフォレンジックやマルウェア検体解析の実施で、サイバー攻撃や不正アクセスの詳細分析、実態把握、報告を行います。
PFUは、多くの構築／運用や社内実践により得たノウハウをもとに、今後もお客様の環境に最適なVDIをサービス提供します。更に、テレワーク導入時のセキュリティ対策を合わせた安心・安全の環境を提供します。
