暮らし ScanSnap

介護の書類もデジタル化していつでも確認可能に。生活に利便性と安心感をプラスする整理収納アドバイザー・春風ほの香さんのScanSnap活用法

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整理収納アドバイザーにもユーザーの多いScanSnap。「お片づけのプロ」はどんな使い方をしているのでしょうか。整理収納アドバイザーの春風ほの香さんに具体的なScanSnap活用法をうかがいました。

目次

    紙の情報を、もっと自由に 情報整理に長けたスキャナーScanSnap

    心地よい暮らしの実現に紙のスキャンが効果的!

    春風ほの香さんは兵庫県を中心に近畿圏で活動する整理収納アドバイザーです。FSCA認定風水インテリアアドバイザー®や介護環境整理アドバイザー、生前整理アドバイザーなどの資格も併せて所有し、ミドルエイジの女性を中心とするクライアントにさまざまな方面から有益なアドバイスを送って共感と信頼を得ています。

    風水の手法で植物を取り入れた春風さんのお宅。棚の収納にも工夫が凝らされています。

    春風さんのオリジナリティは整理収納と風水を組み合わせ、観葉植物を多用するなどして心地よさを追求したお部屋づくりにあります。それと同時に春風さんはデジタルも得意としており、ScanSnapを活用して紙を整理する方法も積極的に発信しています。

    「紙は片づけにくいので、どなたにとってもいちばんの悩みどころですね。それを助けてくれるのがScanSnapです。整理収納のお客様たちにも、ScanSnapは便利で使いやすいですよ、ボタンを設定すればお子さんにも使えますよとお伝えしています」

    「ScanSnapiX1500」を仕事部屋ではなくダイニングに設置。生活の中で発生するさまざまな紙をその都度スキャンするため、テーブルや棚に紙が溜まることがありません。

    「私はScanSnap『iX1500』 をダイニングに置いて、いろいろな紙をスキャンしています。『iX1500』は液晶画面にボタン(プロファイル)をいくつも設定できて、一度設定すれば押すだけでデータの保管までできるので、すごく楽です。どんな紙でもピッピッとスキャンしてくれるので、紙が溜まらず、お部屋がすっきりします」

    「iX1500」は現行機種の「iX1600」同様、パソコンを立ち上げなくてもスキャンでき、「ScanSnap Cloud」を経由してデータをさまざまなクラウドサービスに自動で送ることができます。本当にピッとタッチするだけですべてが完了するのです。この便利なScanSnapで春風さんはどんな紙をスキャンしているのでしょうか。具体的にうかがっていきましょう。

    ※現在ScanSnap iX1500 は販売を終了しており、現行の後継機種はScanSnap iX1600 です。

    紙の種類ごとにボタン(プロファイル)を作っておけば、スキャンから保存までがワンタッチで完了します。春風さんは「ショートステイ連絡帳」「居宅サービス計画書」「昔の写真」など複数のボタンを作って活用しています。

    介護や年金に関係する書類を家族のためにスキャンして保管・活用

    春風さんが現在、ScanSnapでスキャンする紙で最も多いのは介護関係の書類とのこと。ご家族に要介護の方がいるため、書類が多く発生するのです。

    「3年前に夫が要介護の状態になりましたので、介護計画などの書類がたくさん出てくるようになったんですね。現在は介護施設にショートステイでお世話になっているため、施設と家族の間の連絡帳のような書類もあります。とにかく介護では何かにつけて書類が付いてきます」

    重要な内容が記された「ショートステイ連絡帳」も、スキャンしておけばスマートフォンなどでいつでもどこでも見返すことができます。スキャンは書類の整理だけでなく、活用にもつながります。

    「書類が多いと、やっぱり保管が大変。どんどん溜まってしまいますから。そこで私はScanSnapで書類を年度ごとにスキャンして、『Evernote』に介護関係のノートを作り、月ごとに分けて保管しています。こうしておくと何かで見返すときにとても便利で、本当に助かっています」

    Evernoteはノートを取るように情報を保管できるアプリで、春風さんはスキャンデータの主な保管先として活用しています。「iX1500」に設定した介護関係書類専用のボタンを押してスキャンしたらEvernoteに自動でアップ。手間がかからない上に、どこにいてもスマートフォンなどでデータを閲覧できます。紙のままだと探し出すのも大変ですが、データにすれば簡単に検索できます。

    スマートフォンで表示したEvernote画面。さまざまなノートを作ってデータを保管でき、とても便利です。

    「夫の個人番号もいざというときに見られるよう、スキャンデータをEvernoteに保存してパスワードをかけています。実際、役所での手続きの際に個人番号が必要になりましたが、Evernoteで見られるので家に戻る必要もなく、スムーズに手続きを済ませられました」

    「あとは病院関係の領収書もスキャンしてEvernoteに保存しています。医療費控除の申告などに使用しますので、その都度スキャンしておくのが安心かなと」

    スキャンした紙の原本は、保管の必要がある領収書を除いて、基本的に可燃ごみとして廃棄(必要に応じてシュレッダーも使用)しているとのこと。これならお部屋が紙だらけになってしまうことがありません。

    介護用ベッドのあるお部屋(左)も台所も、すっきりとした居心地のよい空間。余計な紙はどこにも見当たりません。

    「家族の関係では介護のほかに、すぐ近くに住んでいる私の母の書類もスキャンしています。母も高齢になりましたので、郵便で届いた年金関係の書類や、各種の通知葉書などを見落とすことがあるんですね。ですから『何か届いていたら今度持ってきてね』と声をかけておき、見せてもらってから必要なものはスキャンするようにしています」

    ScanSnapを日々の暮らしに活用して紙を整理する春風さんのアイデア、積極的に取り入れたいところです。

    保管に悩みがちな昔の写真もスキャンすれば「さようなら」できる

    春風さんは、保管に何かと苦労する「思い出の紙」の整理にもScanSnapを活用しています。

    「たとえば母の日にもらった『お母さんありがとう』の手紙や、子どもが小さいころの作文や絵なども、スキャンすることで原本は『さようなら』できますよね。紙のままだと虫に食われるなどして傷むばかりですが、スキャンしてデータにしておけばいつまでも残しておけます。ぜひ活用してほしいと思います」

    さらに、特に悩みの種となりがちな「プリントされた昔の写真」も、ScanSnapでスキャンしてデジタル化すれば保管のための場所が不要になります。このとき生前整理の手法を活かすと、写真の整理がさらにスムーズに進むといいます。

    「たくさん残そうとするのではなく、同じような写真の中から1枚だけを選ぶ、お気に入りのものだけを厳選して残すというのが生前整理の考え方です。そうすれば枚数が少なくなって、大きな手間もなくスキャンできます。私の場合、写真をスキャンしたデータもEvernoteに保存しています」

    写真をデジタル化したら、あとは写真原本に「さようなら」するだけ。でも写真は手紙以上に捨てにくいものです。春風さんはどうしているのでしょうか。

    「私は写真に『今までありがとう』と言って、気持ちを表すためにお塩をひとつまみ添えて、袋に入れて『さようなら』しています」

    なるほど、それなら心を乱すことなく写真を手放すことができそうですね。ぜひ参考にしたい作法です。

    ダイニングに設置した「iX1500」で日々のレシートもスキャン。紙をその都度スキャンすることで、片づいた状態を長くキープできます。

    ほかにも春風さんは、整理収納の講座のレジュメやクライアントのヒアリングシートなどをスキャンしてパスワード付きでEvernoteに保管し、クライアントに寄り添ったアドバイスのために役立てています。また、日々のお買い物で発生したレシートもScanSnapでスキャンし、家計簿の自動入力サービス「Dr.Wallet」に送っているそうです。春風さんが発信する、デジタルを活用して心地よく過ごすためのアイデアに今後もご注目ください。

    ■取材協力

    春風ほの香

    ここっちライフ 代表 春風ほの香(はるかぜ・ほのか)さん
     
    マンション住まいから中古の一戸建てに引っ越しを機に自宅サロンに改装。
    おうちレッスンを開催しながら時短家事・時間管理を模索中。

    保有資格

    • 整理収納アドバイザー
    • 谷口令FSCA 風水インテリアアドバイザー
    • 生前整理アドバイザー 2級認定講師
    ScanSnap_iX1600

    ScanSnap iX1600

    毎分40枚・80面の両面高速読み取りを実現し、簡単操作のタッチパネルを搭載。Wi-Fiの5GHzに対応し、原稿サイズ、色や両面・片面を自動的に判別。 驚くほど簡単、スピーディーに電子化します。

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