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スマホで文字読み取り!OCR機能があるおすすめの無料アプリ6選

スマホで文字読み取り!OCR機能があるおすすめの無料アプリ6選

OCR(Optical Character Recognition/Reader)とは、画像内の文字列を読み取り、テキストとしてデジタルデータ化する(光学文字認識)技術です。

OCR機能のあるアプリでは、カメラで撮影した画像から文字列を読み取り、テキストデータを取り出すことができます。そのテキストに対する検索はもちろん、アプリによっては編集も可能になります。また文字認識したテキストを音声で読み上げたり、その場で翻訳できるアプリも。

この記事ではOCR機能があり、Android/iPhoneの両方で使える無料のアプリ6選を紹介します。「アプリのOCR機能って、こんなこともできるの?!」を知っておくと、役に立つ機会がきっとありますよ!!

目次

    紙の情報を、もっと自由に 情報整理に長けたスキャナーScanSnap

    1. スマートフォン(Android/iOS)で使えるおすすめのOCR機能つきアプリ6選

    無料で使えるおすすめのOCRアプリ

    スマホで使えるOCR機能つきアプリは多数ありますが、その特徴はアプリによってさまざまです。

    今回はユーザーからの評価が高い6つのおすすめアプリをピックアップしてみました。

    無料のOCR機能つきおすすめアプリ(Android/iOS対応)

    アプリ名称 特徴 保存形式/連携ソフト・サービスなど
    Microsoft Lens - PDF Scanner(Microsoft Lens)

    Microsoft Lens
    • キャプチャした画像をOfficeデータの形式で保存できる。
    • Microsoft Word(OCR文書)で保存して編集可能。
    PDF、Microsoft Word、Microsoft OneNote、Microsoft PowerPointの形式に変換可能。

    Microsoft OneDriveに直接保存も可能。
    Google Lens™ visual search engine(Googleレンズ)
    Google Lens
    • カメラに映る画像やデバイス内の写真の画像から文字を認識し、そのままGoogle Chromeで検索したり、翻訳が可能。
    • 認識したテキストを、Googleアカウントでログインしているパソコンに直接コピー可能。リアルタイムでの翻訳も。
      Googleアカウントでのサービス(Chrome、Google翻訳)

      Adobe Scan
      Adobe Scan

      • AIを利用した鮮明なスキャンでAdobe PDFを作成。
      • 保存したPDFにOCRをかけて検索可能なPDFに。
      Adobe Acrobat
      一太郎Pad
      一太郎pad
      • OCRしたテキストをそのままメモとしてアプリに保存できる。
      • 一太郎からアプリへ、アプリから一太郎へテキストを送れる。
      一太郎
      Evernote
      Evernote
      • Evernoteに保存した画像は自動的にOCR処理され、メモやノートと同時にテキスト検索が可能。
      Evernote
      Googleドライブ
      Google Drive
      • Googleドライブに保存した画像は自動的にOCR処理され、キーワード検索が可能。
      • OCR処理されたファイルをGoogleドキュメントで開いて編集可能。
      Googleドキュメント

      それでは各アプリの特徴をみていきましょう。

      #item1-1

      1-1. ビジネスシーンにおすすめのアプリ|Microsoft Lens - PDF Scanner

      Microsoft Lens - PDF Scanner(Microsoft Lens)は、Microsoftがリリースしている無料のOCR機能つきスキャンアプリです。

      OCR機能については、カメラを通して認識された文字列をテキストとして抽出するほか、認識されたテキストを音声で読み上げたり、メールアドレスなどを連絡先として認識してデバイスのアドレス帳に直接追加することもできます。

      digiup155-3.jpg

      Microsoft Lensのアクションでテキストを抽出。読み取ったテキスト(写真右)はそのままクリップボードにコピー、または他のサービスに共有できる。

      Microsoft Lensでキャプチャした画像は、PDF、Microsoft OneNote、Microsoft Word(OCR文書)、Microsoft PowerPointとしてデバイスのストレージ、またはMicrosoft OneDriveに直接保存が可能です。

      digiup155-4.jpg

      またキャプチャした画像のテキストを音声で読み上げてくれる「イマーシブリーダー」という音声読み上げ機能も利用できます。

      #item1-2

      1-2. 調べものが多い人におすすめのアプリ|Googleレンズ

      カメラや写真の画像をそのままGoogle Chromeで検索できるGoogleレンズには、画像検索機能のほか、OCR機能もあります。

      画像から文字を読み取り、その内容をすぐにGoogle検索したり、読み取った内容を翻訳してカメラ内で表示したりできるほか、選択した文字列の検索や翻訳、また「コピー」「パソコンにコピー」「聴く」などの処理も選択できます。

      digiup155-5.jpg

      「翻訳」ではカメラの画像にある文字列をその場で翻訳(左)、「文字」では読み取った文字を選択するだけで検索結果まで表示(右)

      「パソコンにコピー」では、読み取ったテキストをスマホと同じGoogleアカウントでログインしているパソコンのクリップボードに保存し、パソコン側で直接貼り付けできます。調べものやレポート作成で、参考文献から転記・引用したいときなどに便利ですね。

      digiup155-6.jpg

      スマホのアプリでOCRしたテキストをパソコン側で「貼り付け」できる。

      「聴く」では、読み取ったテキストを音声で読み上げてくれます。

      #item1-3

      1-3. Adobe PDFをよく利用する人におすすめのアプリ|Adobe Scan

      Adobe Scanはアドビの無料OCR機能付きスキャンアプリ。App Store内「ビジネス」カテゴリで上位を獲得した実績を持つ人気アプリです。Adobe Scanとあわせて、Adobe Acrobat Readerもインストールしておきましょう。

      Adobe ScanはAIを利用した鮮明なスキャンで、文書や名刺、ホワイトボードを撮影するだけで長期の閲覧性が保証されている高品質なPDFを作成できます。このPDFをOCR処理するには、「環境設定」の「テキスト認識(OCR)」で「保存したPDFに対してテキスト認識を実行」を有効にしておく必要があります。

      digiup155-7.jpg

      Adobe Scanのカメラで文書を撮影したあと右上の「PDFを保存」を選択すると、検索可能なPDFが生成され、次の操作(他のアプリとの共有、Adobe Acrobatで開く、デバイスやクラウドへのコピーや印刷、など)を選択できます。

      digiup155-8.jpg

      文字読み取りとAdobe PDF/JPEGへの変換をあわせて利用したい人におすすめのアプリです。

      #item1-4

      1-4. シンプルさを求める人におすすめのアプリ|一太郎Pad

      一太郎PadはOCR機能に強みを持つテキストアプリで、誤字・脱字が非常に少なく、かつシンプルな使い勝手がユーザーから評価されています。

      どのくらいのシンプルさかというと、まず最初の画面がこちら。OCR機能は画面下のカメラアイコンから起動します。

      digiup155-9.jpg

      文字読み取りしたい文書を「カメラ」で撮影し、「完了」をタップしてしばらく待つと、読み取ったテキストがメモとして作成されます。

      digiup155-10.jpg

      便利なのは、OCRで読み取った内容がこのように1つのメモとして、画像付きでアプリ内に保存される点です。たとえば、読書していて心に響いた箇所をササッとメモしておきたいときなど、便利だと思いませんか?メモにはわかりやすいタイトルをつけておくとよいですね。

      digiup155-11.jpg

      もちろん一太郎ともシームレスに連携。一太郎PadのOCR機能で文字読み取りしたメモもそのまま一太郎に転送できます。一太郎Padで段落の先頭に「#」を入力しておくと一太郎で見出しとして扱われるほか、現在の日時やカッコなどを入力候補から選択できる省入力ツールが用意されており、一太郎ユーザーには必須の効率化アプリといえるでしょう。

      #item1-5

      1-5. 多機能性を重視する人におすすめのアプリ|Evernote

      高機能なメモ・情報整理の機能を持つクラウドサービスとしてEvernoteを知らない人はいないかもしれません。デジタルノート上でのテキスト入力はもちろん、手書きや音声でのメモ、写真その他の添付ファイルやリマインダーも1つのノートに設定できるEvernoteは、これだけで十分に多機能です。

      さらに便利なのは、既存の画像やEvernoteカメラで撮影した画像が自動的にOCR処理され、Evernoteに保存しているすべてのノートとまとめて横断検索できる点です。

      Evernoteで日本語のOCRを可能にするには、あらかじめWeb版の「個人設定」で「文字認識に使用する言語」に「日本語+English」を設定しておきます。

      digiup155-12.jpg

      あとは画像ファイルをEvernoteに保存しておくだけです。Evernoteのカメラで撮った写真だけでなく、メール添付で受け取った画像ファイルであっても、Evernoteに保存しておけば、1回の検索で見つけ出すことができます

      digiup155-13.jpg

      Evernoteカメラで撮った写真をスナップショットとして保存し、画像に含まれる文字「サイバー攻撃」をEvernoteのホーム画面から検索すると、「サイバー攻撃」を含むスナップショットが検出される。

      このようにEvernoteのホーム画面では、保存されているすべてのファイルから探したいファイルを検索できます。さまざまな情報・メモ・画像・ブックマークを一括管理したい人におすすめです。

      #item1-6

      1-6. Googleドキュメントをよく使う人におすすめのアプリ|Googleドライブ

      GoogleドライブはGoogle社が提供するクラウドストレージサービスです。特に便利なのが、同じファイルを複数のメンバーで共同編集したいとき。Googleドライブに保存されたファイルは複数人で共同編集することができます。また、Googleアカウントがない相手にもファイルを共有できるため、チームでの仕事に便利です。

      OCR機能については、Googleドライブに保存するだけで、画像やスキャンしたドキュメントにある文字をGoogleドライブ側で認識。画像ファイルに対してもキーワード検索が可能になるほか、OCR処理されたファイルをGoogleドキュメントで開いて編集することができます。

      たとえばGoogleドライブアプリで撮影し、画像を保存したとします。

      digiup155-14.jpg

      Googleドライブのアプリで「+」をタップし(左)、「スキャン」を選んで写真を撮影(中央)。「✓」でGoogleドライブに保存される(右)。

      パソコンでGoogleドライブにアクセスし、ファイルを右クリック→「アプリで開く」→「Googleドキュメントで開く」を選ぶと、GoogleドキュメントでOCR処理されたテキストを編集できるようになります。

      digiup155-15.jpg

      GoogleドライブのOCR機能では、2MB以下のPDFまたは写真(.jpeg、.png、.gif)のファイルを処理できます。Googleドキュメントをよく使う人におすすめのアプリです。

      2. アプリのスキャナー機能を活用しよう

      アプリのスキャナー機能を活用しよう

      多くのOCR機能つきアプリはスキャナーとしても利用でき、さまざまな場面で活躍します。ここではアプリのスキャナー機能を活用するメリットを紹介します。

      2-1. 手書きメモの整理に

      OCR機能を備えたアプリの多くは手書き文字にもある程度対応しています。

      貴重な情報を手書きしたメモは、データ化して保存しておくと後から検索で探し出せるようになります。といっても手書きメモをすべて入力し直すのは手間ですよね。会議やミーティングで思いついたアイデアを手書きでメモしたときなどは、アプリでスキャンし、OCRで文字を読み取ってテキスト化しておけば、議事録の作成にも活用できますよ。

      2-2. 書類のデジタル管理に

      そして書類のデジタル管理。

      レシートや子どものプリントなど、日々たまっていく紙の書類はデータ化すると便利です。書類をデジタル管理するメリットは2つあります。

      1つ目は、クラウド保存やデータの共有がしやすくなること。書類をデータ化してクラウドで保管すると、どこにいても端末が変わっても、その内容を確認できます。

      2つ目は、紙類を保管する場所が不要になること。情報だけ残せばよいという紙類はデータ化して破棄してしまえばスッキリ片付きます。

      大量の書類をデータ化するには?

      このようにOCR機能つきアプリのスキャナー機能はとても便利ですが、データ化したい書類が多いと1枚ずつ写真に撮るのは骨が折れます。

      たくさんの書類をまとめてOCR処理するには、OCR対応のスキャナーを使うとよいでしょう。

      ScanSnapなら書類をスキャンするだけでOCR処理した検索可能なPDFを作成できるだけでなく、設定によりMicrosoft Word/Microsoft Excel/Microsoft PowerPointの形式で保存することもできます。またScanSnap Cloudを使えば、PC/スマホがなくても、スキャンしたデータをEvernoteやGoogleドライブなどのクラウドサービスに直接保存できます。

      ScanSnap iX1600はタッチパネルからの直感的な操作で、40枚/分の高速スキャンが可能です。サイズがばらばらの原稿や両面・片面も自動的に判別してくれます。

      ScanSnap iX1600ScanSnap iX1600
      56,100円(税込)

      コンパクトなサイズ感の「ScanSnap iX1300」もおすすめです。

      ScanSnap iX1300

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      37,400円(税込)

      カバーを開いてもA4程度のサイズに収まり、両面スキャン、Uターンスキャンなど高機能な読み取りが可能です。カードや通帳など、カバーを閉じたままでもスキャンできるリターンスキャン機能も備えています。

      3. まとめ

      写真の画像から文字を読み取るOCR機能つきアプリはスキャナーとしても便利です。書類をスキャンしてデータ化すると、身の周りがスッキリ片付くだけでなく、検索が簡単にできたり、オンラインで保存して共有できるようになるなど、多くのメリットがあります。

      アプリは手軽で便利ではありますが、スマホだけでは書類全体を読み取れなかったり、書類が多くなると手間がかかりすぎることもありますよね。

      ぜひOCR機能のあるスキャナー、ScanSnapをご活用ください!

      ※「一太郎」「一太郎Pad」は、株式会社ジャストシステムの著作物であり、それぞれにかかる著作権その他の権利は、株式会社ジャストシステムおよび各権利者に帰属します。
      ※「一太郎」「一太郎Pad」は、株式会社ジャストシステムの商標または登録商標です。
      ※Google Lens™ visual search engine、Google Chrome™およびGoogleドライブはGoogle LLCの商標です。

      ScanSnap_iX1600

      ScanSnap iX1600

      毎分40枚・80面の両面高速読み取りを実現し、簡単操作のタッチパネルを搭載。Wi-Fiの5GHzに対応し、原稿サイズ、色や両面・片面を自動的に判別。 驚くほど簡単、スピーディーに電子化します。
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      ScanSnap iX1300

      毎分30枚(A4カラー/300dpi)の高速読み取りが可能な「Uターンスキャン」と、一般的な紙からA3までの大きな書類、厚手の原稿等の読み取りも可能な「リターンスキャン」2つの読み取り方法を備え、仕事環境や家庭に発生する多様な書類をすばやく電子化します。

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