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一緒に考えたい 夫婦のお金の管理3パターン

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結婚は人生の中でも大きな変化が起こるライフイベントです。その変化のひとつにお金の管理があります。独身の時は自分のことだけを考えればよくても、結婚した後はパートナーと一緒にお金の管理を考えていく必要があります。

しかし、夫婦のあり方が様々なように、夫婦のお金の管理方法も様々です。どれが正解というわけではなく、いろいろな方法から自分たちにあったやり方を見つけることが大切です。

この記事では、夫婦のお金の管理方法について紹介します。結婚8年目、会社員を経て現在はフリーランスで働く筆者の体験もあわせて紹介しているので、この機会に、どんなお金の管理が自分達に合っているか、一緒に考えてみませんか?

目次

    紙の情報を、もっと自由に 情報整理に長けたスキャナーScanSnap

    1. 夫婦のお金の管理方法

    夫婦のお金の管理 3パターン

    まずは、よくある夫婦のお金の管理方法3パターンをメリット・デメリットと共にご紹介します。

    1-1.「お小遣い制」のメリット・デメリット

    夫婦のお金の管理方法というと、まずこの「お小遣い制」を思い浮かべる方もいると思います。このパターンは、夫婦のどちらか一方がお金を管理して、もう一方に毎月決まった金額を渡す方法です。

    女性が家計を握っているイメージが強いかもしれませんが、男性が家計全体を管理し、生活費を女性に渡す、というパターンもあります。お金の管理や計算が得意な方が担当するのがよいでしょう。

    この方法では、家計全体の収入と支出をしっかりと把握できるのがメリットです。しかし一方で、1人で管理しなければならないので、管理を担当する側の負担が大きく、また、夫婦でお金に関する力関係ができてしまうなど、デメリットもあります。どちらかにまかせっきりにならないように、管理状況を夫婦で共有したり、話し合ったりする機会を設けましょう。

    1-2.「分担制」のメリット・デメリット

    「分担制」は、「食費」、「家賃」、「光熱費」など、支出の項目ごとに分担して負担するという方法です。例えば、よく料理や家事をする方が「食費」や「雑費」を負担する、あるいは、収入の多いほうが金額の大きな「家賃」を担当する、といったやり方がわかりやすいと思います。

    この方法では、費用分担をしっかりと決めてしまえば、管理自体は簡単なのがメリットです。ただし、分担に偏りができてしまう、パートナー側の支出がわからず、家計全体を把握できないというデメリットがあります。

    それぞれの支出の内容を共有したり、定期的に見直ししたりすることが重要です。また、貯蓄についても、担当を決めておくなど、どのように管理するかをあらかじめ決めておく必要があります。

    1-3.「共同管理制」のメリット・デメリット

    夫婦共通の口座を作って、そこにそれぞれ一定金額を、共有の生活費として入金する方法です。

    光熱費や家賃はその口座から引き落とし、また、食費などの日常の生活費もその口座から引き出して使用します。ひとつの口座で家計全体を管理するので、全体の収支が把握しやすいのがメリットです。

    一方で、口座を作る手間がかかることや、いつ・誰が・何に使っているのかが把握しづらくなってしまうなど、お金の使い方がわかりにくいのがデメリットです。家計簿をつけるなど、透明性のある管理ができるような工夫が必要です。

    我が家では、新婚当初は分担制でしたが、現在は分担制+お小遣い制のような形をとっています。分担制の時には貯蓄担当を夫にお願いしていましたが、なかなか思ったように貯まらず、その後の話し合いで分担を見直しました。

    また現在は、私がフリーランスになったことで、私が貯蓄を担当しつつ夫から生活費を渡してもらう形に変わりました。日常の支出は、ほとんど夫が担当していることになりますが、収支の管理と報告をしっかりと行うことで夫も納得しています。

    専業主婦(夫)と会社員、共働き、自営業など、夫婦の働き方の形は様々です。今回ご紹介した3パターンに固執することなく、夫婦で話し合って、お互いに納得できる形で管理するのがよいでしょう。

    2. お金の管理のはじめかた 〜支出の見える化と共有〜

    お金の管理は「支出の見える化」から

    夫婦のお金の管理として3つのパターンをご紹介しましたが、そもそもお金の管理って何からはじめればいいの?という方もいるかもしれません。

    私も結婚するまでは、なんとなく手持ちから使って、なんとなく給料日前まで多少残っていればいいか、と思っていました。

    しかし、いざ結婚となると、結婚式、住宅購入、出産・育児などお金のかかるイベントがたくさん目の前にあること、そしてそのための貯蓄を全くしてこなかったことに気が付きました。

    貯蓄のためには、まず、毎月の支出を見える化することからはじめなければなりません。毎月何にどれくらい支出し、どれくらい貯金できそうか。これを知るには、「家計簿」が有効です。

    「家計簿」と聞くと「面倒くさそう...」と身構えてしまう人もいると思います。最近は様々な家計簿アプリがあり、レシートを撮るだけという簡単なものもあります。まずはあまり気負わずに、とりあえず1か月やってみる、という気持ちではじめてみるとよいと思います。

    しかし、いざやってみようと思っても、日ごろの忙しさに追われてレシートだけが溜まってしまう、ということもあるでしょう。1か月分のレシートとなると一枚一枚撮影するのもひと苦労です。さらにパートナーの分まで、となると大変ですよね。

    そんな時には、スキャナーでレシートを読み取り、家計簿アプリに連携するのが便利です。家にスキャナーがあれば、帰ってきたときに各自でレシートをスキャンするのもいいですね。また、収入に関しても紙の明細書がある場合は、あわせてスキャンしておけば紙とデータを一括で管理できます。

    家計簿で支出の状況がわかったら、夫婦でその情報を共有しましょう。どんな支出がどれくらいあるのか、無駄遣いはないか、いくらくらい貯金できそうか、一緒に確認します。

    家計の状況を共有することで、お金に対する認識をすり合わせるいい機会になりますよ。どんな方法で家計を管理していくのかを決めるためにも、支出の把握、そして共有が大切です。

    3. 夫婦でお金の管理を続けるコツ

    夫婦でお金の管理を続けるコツ

    夫婦でお金を管理し、それを長く続けていくことは、思った以上に大変です。様々な価値観や生活のズレがお互いのイライラをためることにもつながります。

    そこで、ここでは少しでもお金の管理をしやすくするための、ちょっとしたコツをご紹介します。

    お金の出口(口座、クレジットカードなど)をまとめる

    お金の出口がたくさんあると、それだけで管理が大変になります。意外と見落としがちな口座引き落としの支出を見直してみましょう。

    例えば、独身の時に契約した口座、クレジットカードなど、パートナーの分も合わせると、沢山ありすぎて使っていないものがありませんか。あるいは、新聞の定期購読やテレビの契約、Webサービスのサブスクリプションなどを二重に払っていませんか。

    お金の出口をまとめることで、支出の管理がしやすくなりますし、節約にもつながります。

    ライフプランやお金の価値観について話し合う

    将来どんな生活がしたいか、どんなことにお金を使いたいかをあらかじめ話し合っておくことが大切です。描いた未来によって必要なお金は大きく変わってきます。

    例えば、子供は欲しいか、マイホームは欲しいか、マイカーは必要か、海外旅行に行きたいか、など。

    理想の未来が実現できるように、しっかり貯蓄に取り組みたいですね。

    将来のライフプランももちろん大事ですが、日々のお金の使い方に関する価値観のすり合わせも大事です。

    食材は少し高くても国産を使いたい、洋服は毎シーズン流行りに合わせて買い換えたい、通信回線は強くないと嫌だ、など、意外とこだわりは多いものです。自分にとっては当たり前のこだわりも相手にとってはそうではないかもしれません。

    例えば、私は食事や衣類に関してはこだわりが少ないのですが、趣味のお菓子作りには製菓材料や道具についついお金をかけてしまいます。一方、夫はゲームやPCパーツが好きで性能に妥協しません。

    そのため、我が家では自分が我慢できないものはたとえ買った後に共有するものであっても自分のお金から出す、また、一定額以上の買い物は事前に相談するというルールがあります。

    パートナーと話し合って、どうしても譲れないものは何か、どこなら節約できそうかをすり合わせて、ルールを作っておくとよいですよ。

    夫婦で家計の状況を共有する

    どのような形で夫婦のお金の管理をしている場合にも、収入・支出・貯蓄の状況は、定期的に共有しましょう。

    一方が体調などを崩したときにも管理を継続できる、というメリットもありますが、それ以上に、「夫婦の」お金の管理なのですから、共に当事者意識と責任感を持って、意見を言い合えることが大切です。

    家計の状況を共有するには、夫婦で共有可能な家計簿アプリを使用していると便利です。

    定期的に見直しする

    最低でも1年に1度は、夫婦のお金の管理を見直ししましょう。収入や支出が適正か、貯蓄の目標は達成できているかを確認して、そのままの方法を続けるか、変えたほうが良いのかを話し合いましょう。

    また、働き方が変わったり、子供が生まれたりして生活が変われば、当然見直しが必要です。今の状況にあった管理方法に変更し、無理なく続けていくことが大切です。

    4. まとめ

    夫婦のお金の管理方法について、3パターンをご紹介しました。

    夫婦のお金の管理に正解はなく、はじめはなかなかうまくいかないこともあるでしょう。それでも、話し合いながら、自分たちにあった方法を見つけて、長く続けていくことが大切です。

    お金の話ではありますが、自分たちの生活や将来の話でもあります。二人で協力してお金を貯めながら、理想の未来を実現していきましょう。

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    この記事を書いた人

    ライター 中野 友理恵

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    フリーランスライター/動画制作。石川県金沢市在住。会社員時代には、ソフトウェア系マニュアル制作を経て、社内で動画制作チームの立ち上げに携わる。2020年~フリーランスに。ガジェット・地球科学・いきもの系に興味が強く、物事の仕組みを理解するのが好き。テクニカルコミュニケーター協会TC技術検定3級TW 、2級MP / DR 取得。

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