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2009年8月
発行元:株式会社PFU

EMC通信(第36号 2009年8月号)

☆弊社のEMC測定試験サービスをご利用頂いているお客様、ご利用を検討頂いているお客様にメールでお送りしています。 事前にメールでご案内している内容をそのままPFUテクノコンサル株式会社公開ホームページに掲載いたします。

目次

EMC規格動向

CISPR32の4番目のCDへの各国コメントを締切

   マルチメディアエミッション規格CISPR32の4番目のCD(CISPR/I/295/CD)が3月20日に各国に回付されて、6月26日に提出期限となり、コメントが集計されました。

   集まったコメントは、CISPR/I/300/CCという文書に編集されました。コメント総数は、約700件(そのうち技術コメントは、約240件)でした。

   情報的付則に変更された次の測定法を復活するコメントはありませんでした。

  • 放射妨害波測定場所としての反射箱(RVC)、G-TEM(注1)
  • 衛星放送受信用室外機(パラボラアンテナとコンバータ)の妨害波測定要求および受信機の遮蔽効果の測定。

   いくつかの技術コメントを次に示します。

  • TVの伝導妨害波測定条件について、音声・テレビ放送受信機とその関連機器のエミッション規格CISPR13のように、アンテナ同軸ケーブルの外皮を、グラウンド面と離した場合と、接触させた条件で測定することを提案(2カ国)。
  • 測定距離などの許容範囲を規定していますが、原則1%の項目にも、まだ実現困難な項目があるため、緩和を要望している(3カ国)。
  • チューナーポートの電圧測定に周波数条件がないので追加を希望(4カ国)。

   これらのコメントは、10月に米国で開催予定のCISPR SCI WG2(注2)にて、審議される予定です。

(注1)同軸ケーブルの内部と同等な電磁界を発生する装置。妨害波測定やイミュニティ試験に使用可能、小型、安価。
(注2)SCIは、CISPR国際委員会の小委員会の一つで、マルチメディア製品群を担当。WG2はマルチメディア機器のエミッション規格CISPR32を担当。

基礎解説シリーズ「イミュニティ試験」(第1回)

(全4回で解説予定)

   情報機器装置のEMC規制は、国内では外部に漏れ出る妨害波のノイズ規制(エミッション規制)しかありません。しかし、欧州への製品輸出では外来ノイズによる製品装置の誤動作耐量の基準(イミュニティ規制)も満足させることが必要です。

   また、国内でも薬事法の規制対象になる医療機器ではエミッション規制だけでなく、イミュニティ規制も要求されております。

   イミュニティ関連の試験は、標準的には約10項目ありますが、試験内容は複雑であり、その理解は容易ではありません。

   そこで、今回より4回シリーズでイミュニティ試験の各試験目的と試験内容の基本的な事項を、最近の規制動向なども交えて解説致します。

イミュニティ試験の共通事項

   試験の基本的な考え方や試験方法は、基本規格IEC61000-4-XXで各試験項目毎に記載されています。試験の厳しさを示すノイズ印加レベル及び誤動作判定基準は共通規格や製品群規格等で定められます。共通規格、製品群規格の代表的なものは以下の通りです。

  • 共通規格の例
    • 住宅、商業及び軽工業環境に対する共通イミュニティ規格(IEC61000-6-1)
    • 重工業環境に対する共通イミュニティ規格(IEC61000-6-2)
  • 製品群規格の例
    • 情報技術装置のイミュニティ特性に関する許容値と測定法(CISPR24)
    • ラボユース装置のエミッション及びイミュニティ規格(IEC61326-1)

   一般的に、住宅、商業や軽工業環境にて使用される装置は印加ノイズレベルが緩く、重工業環境で使用される装置は印加ノイズレベルが厳しい条件となります。

   イミュニティ試験では誤動作を判定するための基準を製造業者が予め明確にしておくことが必要です。合否は次の3つの判定基準に従って判定されます。

  • 判定基準 A:イミュニティ試験中も正常に動作すること。
  • 判定基準 B:イミュニティ試験中は性能の劣化があっても良いが、試験終了後は操作者の介入無しで正常に動作すること。
  • 判定基準 C:イミュニティ試験中及び試験終了後に性能劣化があっても良い。但し、操作者によるマニュアル動作で正常動作に復帰すること。

   上記判定基準の具体的な中味は、個別装置毎に、例えばプリンタ装置であれば、”印字がうすくならないこと”、”異常音が生じないこと”というように事前にテストプランなどで明確にしておくことが必要です。尚、判定基準のA、B、Cは試験項目毎に規格で定められており、個別製品の製品仕様であるという理由で変更することはできません。

   イミュニティ試験は、人体からの静電気放電、放送局の電波、電力ラインのリレーノイズなど様々な外来ノイズを想定して、筐体やケーブル類に対する試験が定められています。次回以降は、個別のイミュニティ試験項目について、順次説明いたします。

   第二回目は、次の試験項目を予定しています。

  • 静電気試験(Electrostatic discharge /IEC61000-4-2)
  • 放射イミュニティ試験(Radiated electromagnetic field /IEC61000-4-3)

EMCセンタートピックス(ご案内)

試験設備のキャンセル待ち予約について

   10m法電波暗室は、休日や深夜での利用も多く設備予約がなかなか取りにくい状況が続いております。ただ、直前の予約キャンセルや試験の延期も頻繁にございますので、試験を計画されているお客様は遠慮なくご希望日程を予約担当までご連絡下さい。キャンセル待ちでの予約受付とし、他のお客様の日程変更があった場合は優先して試験日をご連絡いたします。

   また、設備の急な空きを利用した短時間測定では(3時間未満)、特別の格安料金でも対応させていただいておりますのであわせてご利用ください。

試験成績書紙原紙発行の有料化

   測定結果をまとめた試験成績書は電子データ(pdf)でのご提供を基本にさせていただいております。特に紙原紙をご希望の場合は、従来無料で対応しておりましたが、8月度より有料とさせていただくことになりました。

   原紙発行料金は、試験成績書の種類により異なりますので、詳細はEMCセンターまでお問合せください。

PFUトピックス

楽2ライブラリ クライアントサーバとScanSnap(5台)をセットにしたお得な商品を期間限定で販売(キャンペーン実施中)(7月10日)

   社内において、Webベースで文書ファイリングや情報共有を手軽に実現することができるソフトウェアとして、お客様にご利用いただいている「楽2ライブラリ クライアントサーバ」。今回、中堅/中小企業や企業内の部門において、身の回りに溢れている書類の電子化をより強力に進めるため、「楽2ライブラリ」と親和性の高い「ScanSnap」をセットにした商品を特別価格にて、ご提供します。本キャンペーンでは、ScanSnap S1500を5台又はScanSnap S300を5台とのセットをご用意しました。利用用途に合わせてお選びください。

▽詳細内容はこちら
http://www.pfu.fujitsu.com/raku2library/cs-campaign.html

編集後記

カセットテープからデジタルデータへの移行

   家で音楽を聴く際、デジタル機器を主に使うようになったことから、以前使っていたカセットテープを捨てることにし、一部をデジタル変換機器を用いてPCに移行しています。そこで、分かったのがデジタル変換後の音の良さ。カセットテープには、レコードから録音したものもあり、テープの経年劣化から音の悪さを予想していたところ、音量低下はあるものの、ノイズが少なく、昔、レコードプレーヤで聞いたときより、むしろ音が良いようにも思えます。デジタルの意義を改めて感じているこのごろです。

☆記事に対する問合せ先、また、メールの誤配信、配信中止の方はお手数ですが、下記の編集担当までメール送信をお願い致します。
 株式会社PFU EMC通信編集担当
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★★EMC測定試験サービス申込み★★
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 PFUテクノコンサル株式会社 EMCセンター予約担当
 E-mail : ptc-emc@pfu.fujitsu.com
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《EMC通信(隔月発行)》 第36号
◇発行: 株式会社PFU テクノロジ開発部

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