その「短時間勤務制度」、ホントに使いやすい?

子供が産まれてからも、これまで身に付けてきたキャリアを活かした仕事がしたいという女性は多いと思います。しかしいざ働こうとしたとき、「家庭と仕事を両立できるだろうか」、「自分の時間を持つことはできるだろうか」など様々な不安があるはず。
そんなとき、少しでも時間に余裕を持たせてくれるのが労働時間をフルタイムよりも短くする「短時間勤務制度」。しかし、制度があっても活用しやすい環境が十分に整っていないケースもあるのではないでしょうか。

育児をしながら働く女性の悩み

育児をしながら働いている女性には、いったいどんな悩みがあるのでしょうか?

子供に寂しい思いをさせているような罪悪感

金融機関に勤務する女性。定時17時30分で退社できたとしても、保育所のお迎えは18時40分。残業が必要になれば延長保育。そこから夕食の買い物、夕飯づくり、子供を21時までに寝かしつけるとなったら、つねに時間に追われゆっくり子供の話しを聞く時間が持てません。子供に「ちょっと待っていて」と言うことが多くなり、子供の将来のために働きだしたのに、子供に寂しい思いをさせている罪悪感が襲ってきて何のために働いているのか分からなくなると言います。働く母親のジレンマ、これは辛いですね。

自分の時間がなかなか取れない

建築会社でプランナーとして働いている女性。帰宅すると育児以外に多くの家事が待ち受けています。掃除と一言でいっても、部屋・台所・お風呂・トイレと色々。洗濯も洗濯機にかけるところから畳んで、時にはアイロン、そして片付けるまで、これまた色々とあります。これらをすべて毎日完璧とまでは言わなくともそれなりにこなすだけで、気が付けば遅い時間になることが多く、自分の時間はおろか寝る時間さえ十分に取れないと言います。ほんの少しでも良いから、ゆっくりとした自分の時間が欲しいですよね。

悩みを軽減させてくれる制度がある

どの会社にも、働きながら子育ての時間を少しでも確保できるように「短時間勤務制度」が用意されているはずです。しかし、それは、先ほどの悩みを軽減してくれているでしょうか。そして、子供の成長に合わせた柔軟な制度になっているでしょうか。
子供の成長過程で、親が関わる機会や時間は変わってきます。例えば、小学校に入る前までは、保育所のお迎えがあり、小学校に入れば学童保育、学校から出された宿題も見てあげたい…。また、高学年になると習い事も始まり、やっぱりお迎えが必要。さらに保護者会などの集まりも増えて、やることが本当にいっぱい。そうなると幼児だけでなく小学生の子供がいる親からも「子供が小学校に入ってからも短時間勤務を利用したい」という声が聞こえてきました。

短時間勤務制度を長期間利用できる

国が定めている短時間勤務の基準は子供が満3歳まで。PFUでは社員の声を反映させ、子供が小学校を卒業するまで短時間勤務できるよう制度を充実させてきています。

  育児短時間勤務
就業時間4時間まで 就業時間6時間まで
PFU 育児復帰後1か月
(育児時間1時間含む)
小学校卒業まで
育児・介護休業法 満3歳まで

フレックス勤務との併用も可能で、その日の子供の状況に応じて働く時間を柔軟に変更できます。また、年次有給休暇の時間単位付与も取得できます。例えば、小学2年生の子供がいる女性社員のケース。基本は「9時40分~16時30分」の6時間の短時間+フレックス勤務なのですが、学校行事がある日は15時にフレックス退社することもあるそうです。「これは本当に便利でとても助かっています!」と話してくれました。

他にもある育児支援制度

育児と仕事の両立は、短時間勤務制度を活用するだけで実現する訳ではないですよね。育児の前の段階の妊娠や出産に伴う休暇制度の充実も必要になります。PFUには、不妊治療を目的とした休職制度や、病気の子の看護や予防注射・定期健診のための積立休暇制度などもあります。また、育児は女性だけの仕事ではないため、育児に関わる男性社員に向けた妻の出産に伴う休暇や、有給の範囲で取得できる短期間の育児休職、育児短時間勤務制度等が用意されています。

制度はあるけど本当に使える?

このように、ある意味“恵まれた制度”ではあるのですが、いくら制度があっても実際に利用しようとすると「仕事が残っているのに自分だけが早く帰って周囲の人に迷惑をかけていないだろうか」と感じたり、「短時間勤務なのでこれで帰ります」と言い出しにくいと感じる人も多いのではないでしょうか。

声をかけてくれる上司とフォローし合える仲間がいる

しかしPFUではそうした心配の声を聞くことがほとんどないのです。事実、2017年に短時間勤務を利用している社員を対象に実施したアンケート調査では、「仕事と家庭の両立について職場の理解がない」と答えた人は40人中1人もいませんでした。
これは私の経験ですが、仕事の区切りが悪く時間を過ぎて働いていたとき、上司から「大丈夫?早く帰らなくても良いの?子供が待ってるよ」と声をかけてもらったことが何度かありました。たったこれだけですがとても気持ちが楽になったことを覚えています。しかもこの上司は男性で、まだ“イクメン”の言葉もあまり浸透していないような時代だったのに!
もちろん状況によっては帰りが遅くなってしまうこともあるのですが、その分他の日に早く帰れるように自分で調整できますし、上司もまたそのように促してくれます。またグループ内で業務の見える化を行い、お互いがフォローし合える体制にもなっています。

ランチミーティングで同じ悩みを持つパパ・ママと情報交換

また、PFUでは短時間勤務利用者だけで集まってランチミーティングを開催したりなど、同じ悩みを持つパパ・ママ同士で情報交換ができるコミュニティもあります。ユニークですよね。最近開催されたランチミーティングでは「小1の壁」が話題に上がりました。「小1の壁」とは、保育所のときよりも小学生になってからの方が、仕事と子育ての両立がしづらくなるという問題です。これについて、小学生以上の子供がいる社員からの体験談を聞いたり、短時間勤務制度を利用するうえで心がけていることを共有したりしました。
参加したメンバーからは「皆さん、いろいろと工夫されていることを知ることができてとても参考になりました。」「働き方を見直す良いきっかけともなり、早速家に帰って家族とも会話をしました。」など多くのコメントがありました。

さらに会社・家庭で子育てをサポートできる環境を

育児はとても大変で母親一人ですべてこなせるものではなく、家族、地域、社会でのサポートが必要不可欠となります。もちろん企業にもそのための多種多様な制度が求められると思います。
PFUには、今回ご紹介した短時間勤務制度をはじめ子育てをサポートするための「使いやすい」制度をベースに、3年後、5年後の中長期的なキャリア形成や成長を会社ぐるみで支援する社内風土があります。これからも社員一人ひとりが成長を感じながら、いきいきと働く会社を目指して環境を整えていきます。

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