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人・コミュニケーション

想いをもって「ものづくり」に挑戦するとき、確かな「やりがい」が生まれる

2019.8.1

「アイデアをカタチにしたい」そんな想いから始まった

キッカケは、メンバーそれぞれの日ごろの何気ない想いからでした。
「若手社員と楽しく “ものづくり”ができないか」
「自分の技術力をもっと高めたい」
「世の中の役に立つような提案をしてみたい」
「新しいことにチャレンジしてみたい」

入社14年目のベテランから2年目の若手まで、業務経験もスキルも異なる5人。想いはそれぞれ違っていましたが、「アイデアをカタチにしたい」という想いだけは共通でした。
こうした、社員のアイデアの具現化を支援する制度が、PFUにはあります。
名前は、「Rising-V(ライジングブイ)活動(※)」。

私たち5人は、早速、集まって、活動をスタートすることにしました。
テーマは、「スキャン操作をもっと簡単にしたい」。具体的には、名刺やレシートが直感的にセットできて、紙詰まりが少ない新しいガイドを作る、というものでした。

このテーマを設定した背景には、実はこんなことがありました。
妻が家計簿をつけるためにレシートをスキャナーに読み込ませてみたところ、紙詰まりを起こして、イライラしていました。レシートのシワやカールが原因です。
このことは、ウチの妻だけではなく、他のユーザーさんも同じ悩みを抱えているはず。これは、何とかしなければ...。
技術者魂に火が付きました。

こうして、ユーザーが困っている現状を、「ものづくりを通じて、解消する」という強い信念を持ってRising-V活動をスタートしたのでした。しかし、今までにないことを創造し、現状の課題を解決することは容易なことではありません。

※「Rising-V活動」とは、社員の自主的な企画・提案に対して、会社が活動費も含めてその実現を支援するPFUの制度です。
参考:社員のアイデア具現化を支援~企画・提案支援制度「Rising-V活動」~

トライ&エラーを繰り返した苦悩の日々が続く...

まずどのようなレシートがあるか調査。部内のメンバーはもちろん海外拠点の社員からもレシートを集めてもらいました。そのレシートの数は何千枚にもおよび、大きさ紙質も色々あれば、財布に入れるときの保管方法によってカールのしかたも色々あることが分かりました。

次に集めたレシートのどれもが簡単にセットできて、スムーズに給紙もできるようなガイドの試作品を紙や3Dプリンターで作成。操作感や使いやすさにもこだわり、気が付けば試作品は何十種類にもなっていました。そしてこうした検証と改良の期間は3か月にも及んだのでした。

試行錯誤の結果、プロトタイプが完成し、さっそく、いろんな人に使ってもらいました。ところが、いただいた意見は、無情にも厳しいものばかりでした。

  • もっと簡単にScanSnapに取り付けられなければ誰も使ってくれないよ!
  • レシート以外のいろんなサイズの原稿も一緒に読み込めないと意味がないじゃないか!
  • レシートを読み込むたびに、毎回ScanSnapに取り付けるのは面倒!

この時点で、メンバーの中からは、「難しい。この要望をクリアするのはムリ」という弱気の声も聞かれました。みんなの顔も曇りがちです。苦悩の日々はさらに続きます。

混沌とした状況の中、私たちの気持ちをプラスの方向に変えてくれたのが先輩社員のひと言でした。
「あきらめずに挑戦を続けよう。何度もチャレンジ(トライ&エラー)できるのが、Rising-V活動なんだから。落ち込んでいるヒマなんかないぞ」。

このひと言がキッカケで、実用化レベルまで進化させるべく、より活動を本格化させていきました。
何度も使い込んで、ときには家電量販店やおもちゃ屋に足を運び、参考になりそうな物を見たり、購入して分解調査をしてヒントを抽出したり─。 こうした取り組みを繰り返し、プロトタイプの完成度を上げて、どんどん良いものに進化させました。 この時点で、メンバーの顔もみるみる明るくなっていきました。

そしてとうとう、「名刺・レシートガイド」が完成したのです。

妻が喜んでくれたこだわりの「名刺・レシートガイド」

「名刺・レシートガイド」は、とにかく、取り付け・取り外しがカンタンなんです。実際に操作してみると分かりますが、ScanSnapの溝に合わせてスライドさせるだけ。なんと3秒もかかりません。日頃忙しく動いている妻でもすぐにセットできるような手軽さを追求しました。
また、「名刺・レシートガイド」を取り付けた状態で、カバーを閉じることを可能にしました。コレ、どこがすごいかというと、「名刺・レシートガイド」を使用するたびにScanSnapに取り付けたり、取り外したりする必要がないというところなんです。妻が喜ぶ姿を脳裏に浮かべながら、工夫を重ねました(笑)。

念願の製品化でお客様からの嬉しい声

私たちが開発した「名刺・レシートガイド」は、2018年10月発売の「ScanSnap iX1500」の付属品として、ついに! ついに! ついに!製品化されました。

そして、実際に使っていただいたお客様からうれしい評価をいただくことができました。

  • 「名刺・レシートガイド」を使い、念願だったレシートのデータ化に挑戦できた。非常に便利。
  • 家に帰ったら財布からレシートを取り出してスキャンし、連携ソフトに格納するだけ。レシート整理が格段に楽になった。
  • レシートの読み取りが高速にできる。読み取りの失敗も全くない。「名刺・レシートガイド」に感謝。

一方で、次のような要望もありました。

  • 使用感にはおおむね満足。ただ、レシートでないものがレシートとして認識され、片面でしか読み取りできないことがある。改善できないか。
  • 「名刺・レシートガイド」を取り付けることで、通常のシートガイドの利用範囲が狭くなってしまう。何とかならないか。

こうした貴重なご意見を受けて、私たちは、より進化した「名刺・レシートガイド」を目指して、次なる「ものづくり」に挑戦したいという想いを新たにしているところです。

私たちのチャレンジは続く

今回の取り組みでは、メンバーの心の中に「ものづくりを通してやりがいを実感したい」、「自分の技術力をより高めたい」、「新しいことにチャレンジしたい」といった動かしがたい気持ちがありました。その気持ちを、活動費用も含めて支えてくれた制度が社内にあったことも事実です。 こうした制度を活用し、楽しく、時には挫折を味わいながら、想いをカタチにするという信念を持って、私たちは、これからもチャレンジしていきます。

PFUのRising-V活動は、失敗を恐れることなく、新しいことに取り組もうとするみなさんを応援します。

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