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システム管理

システム監視の機能強化

エンベデッド製品を組み込んだ装置によって構成される各種システム上で発生するトラブルは、システム全体のパフォーマンスの低下、生産効率の悪化、そして安全確保という点においても、継続したビジネスの発展に多大な影響を及ぼします。いかにシステムの予防保守を行い、トラブルによるダウンタイムを最小にできるかがシステム運用に欠かせないものとなっています。

PFUはかねてより、エンベデッド製品の全機種でご利用いただけるハードウェア監視ツール「EmbedWare/SysMon Entry」を無償で提供しています。本ソフトウェア・ツールは、装置の稼動状態の監視のみならず、温度監視、ファン監視などによるトラブル予兆監視をローカルおよびリモートで可能とし、システムの遠隔管理を実現します。 EmbedWare/SysMonは、長年お客様にご採用いただいているエンベデッド製品とともに培われ、バージョンアップを重ねご好評をいただいております。

今回PFUは、システム管理のさらなる機能強化を目指し、BMC(Baseboard Management Controller)を搭載した組込みコンピュータを製品化いたしました。BMCは、メインCPUとは独立した専用監視コントローラモジュールで、本体電源とは独立したスタンバイ電源で動作します。そのため、メインCPU上で動作するOSが稼動していない状況においても、ハードウェア(メインCPU、メモリ、温度等)の監視、ハードウェアイベント・ログの記録など、予兆監視が可能となります。
また、搭載されたBMCは、IPMI 2.0(Intelligent Platform Management Interface)に準拠した標準インタフェースを提供しています。これにより、より幅広くご利用いただける機能となっております。


システム監視機能(BMC)によるトラブル対応力の向上

障害解析に役立つ“システム・イベント・ログ(SEL)”収集能力の強化(注1)

BMC機能は「BMCチップ」に凝縮されており、メインCPU、チップセット、ハードウェアモニタ等が各インタフェースで接続されています。そして、電源がオフになっても情報が保持される専用不揮発メモリを搭載し、常時、ハードウェアのイベント情報であるSELをメインCPUに頼らずに格納しています。さらにこの不揮発メモリに対して、IPMIを経由することでアプリケーションプログラムが独自のログを保持できる仕組みを提供しており、障害の原因特定に役立つ多彩なSELの収集を可能とします。

  • (注1)システム・イベント・ログ(SEL:System Event Log)



トラブルシューティング

PFUの組込みコンピュータは、BMC搭載によるSEL収集能力の強化によって、再現性の乏しい事象発生時でもその原因特定の可能性を向上します。例えば、CPUが停止するような異常においてです。
監視ソフトウェア(弊社が提供しているEmbedWare/SysMonなど)においてもCPU監視を行なうことはできますが、CPUが停止するような異常においてはCPU自身が動作できなくなるため、異常を検出したときにはすでに遅く、そのログを残すことができないということになります。しかしBMCでは、異常がおきているメインCPUによらず監視をおこなっているため、その痕跡をログとして残すことが可能となります。再現性が乏しい事象であればあるほど、その1回の足跡であるログ情報があるかないかで、その後の障害解析による被疑箇所特定と原因究明に大きな差が生じることとなります。

例えば、お客様の製品に組み込まれたコンピュータにCPUが停止するような障害が発生しWindows OSがブルースクリーンで停止している状態、または製品が稼働中に突然電源断が発生したような場合、その原因がハードウェア要因なのか、または何らかのソフトウェア要因から生じたものなのか、その切り分けは非常に困難となります。通常は障害をおこした現品を使っての再現確認となりますが、長きに渡って再現しない、再現させることができない状況が続くことも多く、時にはユーザからのクレームとなる可能性があります。そのため、電源オフでも保持され、被疑箇所特定につながるSELが採取できるということは、トラブルシューティングにとっての大きなアドバンテージであり、ユーザに対するトラブル対応力の向上につながります。

SELの採取は、コンピュータが再起動するのであれば、ホストOSからIPMIドライバを介して採取可能です。また、故障状態でまったく起動しない場合でも、センドバックにて弊社でデータを採取することが可能です。さらにPFUは、お客様のトラブル対応力の向上を考え、SEL以外にもトラブルシューティングに役立つ独自の統計情報やトレース情報をログとして格納しており、これらを一括で採取するツールも整備しています。PFUの組込みコンピュータは、お客様のユーザに対する製品サポートに貢献いたします。


ハードウェア監視ツール(EmbedWare/SysMon:エンベウェア/シスモン)

概要

ハードウェア監視機構により、システムのトラブルを未然に防ぎます。

  • トラブルを未然に防ぐ予兆監視
  • 万一のトラブル発生時のログ収集

ハードウェア監視ツール EmbedWare/SysMonは、エンベデッド製品のハードウェアの状態を監視するソフトウェアです。
EmbedWare/SysMon SDKを使用してプログラムを作成することにより、多数のハードウェアをサーバから集中監視することもできます。工場などに分散して設置されたハードウェアも一箇所で監視することができます。



特長

  • PFUエンベデッド製品全機種(注2)に対応したシステム監視ツール
  • トラブルを未然に防ぐ予兆監視を実現
  • ログ記録機能によるトラブル発生時の解析支援
  • ウォッチドッグタイマ機能による自動リカバリ
  • SDKによりお客様作成のアプリケーションプログラムからの監視を容易に実現
  • 標準GUIによりアプリケーションプログラムがなくても監視が可能
  • 多数のハードウェアをサーバから集中監視することも可能(注3)
  • (注2)一部カスタム製品を除く
  • (注3)アプリケーションプログラムでの対応が必要


EmbedWare/SysMon Entry

ハードウェアの状態を常に監視するモニタリングソフトウェアです。

本製品は無償で提供しています。



EmbedWare/SysMon SDK

お客様のプログラムにEmbedWare/SysMon Entryの監視機能を組込むための開発キットです。RAS機能ライブラリ(DLL)により、お客様のアプリケーションへのRAS機能の組込みが容易に実現できます。

本製品は有償でのご提供となります。



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