留意事項
DynaEye Proを使用する上での留意事項をお知らせします。
[V2.0L20]以前
- [V2.0L20] DynaEyeコンポーネントキットのスキャナコントロールのOpenScannerメソッドでエラーが発生する
- [V2.0L20] DynaEyeのコンポーネントを配置すると、他のコンポーネントが配置できない
- [V1.1L20,V2.0L10,V2.0L20] スキャナ読み取り時にエラーが発生する
(注意) [ ]内は発生世代を示します。版数がわからない場合は、DynaEye Proを起動し、[ヘルプ]メニューから[バージョン情報...]を実行して、バージョン情報ダイアログを開いて確認してください。
DynaEyeコンポーネントキットのスキャナコントロールのOpenScannerメソッドでエラーが発生する
対象となる製品/版数
DynaEye Pro V2.0L20
現象
システムに16bit TWAINサーバ(ファイル名:twunk_16.exe)がインストールされている環境で、スキャナコントロールを使用すると、以下のような現象が発生する場合があります。
- 現象1
スキャナコントロールのOpenScannerメソッドでデータソース選択ダイアログを表示せずに、ソース選択番号によりスキャナを選択しようとすると、正当なソース選択番号を指定していてもOpenScannerメソッドがエラーで復帰することがある。
(指定したスキャナとは異なるスキャナのドライバを起動されて、「スキャナが接続されていないかTWAIN のエラーです」が通知されることもある) - 現象2
スキャナコントロールのメソッドを実行したとき、スキャナドライバによっては「不当なメモリアクセス」などのエラーが発生することがある。
対処方法
twunk_16.exeはWindows 3.1用のTWAINドライバを使うためのプログラムであり、Windows 3.1用のTWAINドライバを使う場合以外は不要です。上記の現象が生じた場合、Windows 3.1用ドライバをお使いでなければ、Windowsをインストールしたディレクトリにあるファイル"twunk_16.exe"を 削除するか、別の名前に変えてください。
なお、この操作を行う際に「システムが使用しています」というメッセージが表示されることがあります。この場合は、"twunk_16.exe"が動作中ですので、タスクマネージャーを起動する(Windows NTの場合)か、[CTRL]+[ALT]+[DEL]キーでプロセスを表示して(Windows 95/98の場合)、twunk_16のプロセスを終了させてから削除または変名してください。
また、上記現象1の回避手段としては、
- 常にデータソース選択ダイアログを表示させて、スキャナを選択する(OpenScanner(True, -1))。
- 最後に選択されたスキャナを使う(OpenScanner(False, -1))。
のいずれかをとることも可能です。
(注意)DynaEye Proでスキャナを使用するには、32bit版のTWAINドライバが必要です。16bit TWAINドライバは動作しません。
DynaEyeのコンポーネントを配置すると、他のコンポーネントが配置できない
対象となる製品/版数
DynaEye Pro V2.0L20
現象
Visual Basic のデザイン画面において、フォームにDynaEyeのコンポーネントを配置した後、DynaEye以外のコンポーネントを配置しようとすると、「コントロールが登録されていません」等のエラーが発生しコンポーネントの配置ができないことがあります。
要因
配置しようとするコンポーネントがMFC(Microsoft Foundation Class)共有ライブラリを必要とし、そのライブラリのバージョンとしてDynaEyeがインストールディレクトリに保持しているものより新しいバージョンを要求しているためです。
対処方法
当該コンポーネントが必要なMFC共有ライブラリを、Windows Systemディレクトリ等にインストールしていると思われます。そのMFC共有ライブラリを有効にするために、以下の処置を試してください。
- DynaEye のインストールディレクトリにある、"MFC42.DLL"と"MFC40.DLL"の2つのファイルを、別の名前に変えてください("MFC42.DLL.ORG"のように、末尾に".ORG"を付けるなど)。
スキャナ読み取り時にエラーが発生する
対象となる製品/版数
DynaEye V1.1L10、DynaEye Pro V1.1L20/V2.0L10/V2.0L20
現象
標準アプリケーションまたはDynaEyeスキャナ読取り部品で、スキャナ読取りを行うと以下の現象が発生する場合があります。
- 現象1
標準アプリケーションでスキャナ選択を行なうと、スキャナ一覧にソース名が表示されない。 - 現象2
標準アプリケーションでスキャナ読取りを実行すると、「スキャナの読取り中に異常が発生しました。」のエラーが表示される。 - 現象3
DynaEyeスキャナ入力部品で「スキャナの読取り中にエラーが発生しました。」のエラーが表示される。
要因
使用しようとするTWAINドライバがMFC(Microsoft Foundation Class)共有ライブラリを必要とし、そのライブラリのバージョンとしてDynaEyeがインストールディレクトリに保持しているものより新しいバージョンを要求しているためです。
対処方法
当該コンポーネントが必要なMFC共有ライブラリを、Windows Systemディレクトリ等にインストールしていると思われます。そのMFC共有ライブラリを 有効にするために、以下の処置を試してください。
- DynaEyeのインストールディレクトリにある、"MFC42.DLL"と"MFC40.DLL"の2つのファイルを、別の名前に変えてください("MFC42.DLL.ORG"のように、末尾に".ORG"を付けるなど)。